2020/01/15
「或」イタリアへ。今年のミラノサローネ出展秘話③
船木研
ケトルプロデュースのプレミアムブランド「或」のやかんがミラノサローネに出展できた訳

(1回目はこちら)
(2回目はこちら)
商品を持ち込んでなんとかミラノのギャラリーまで持ち込むことができましたが、展示用に印刷したカードは税関で止められたまま。牧田さんにはPDFでデータを送って、現地でポスターなど出力してもらうことにしました。いよいよ翌日のオープニングパーティーにむけて準備が始まりました。私は日本で見守るのみでした。



現地から続々と送られてくる写真。ただの思いつきでやったこととはいえかなり本格的。ミラノの一等地。東京で言うと代官山みたいな場所でやかんの展示が実現しました。

マダムが集まるオープニングパーティー
さすが老舗のギャラリー。かなりの人が訪れました。これを機にと思いたってFacebookのページを作りました。期間中に1800人くらいのファンページになりました。イタリアのマダムからアメリカ人までいいねされるグローバルなページとなりました。





イタリア人にとっては元のアカオさんのやかんも知らないので、開発秘話とかはあまり意味はなく、単順にフォルムのデザインが美しいという評価を頂きました。イタリアではあまりティー文化はないのでやかんの用途があまりないとのことで、ちょっと変わったデザインのポットとしてみられたみたいです。
そんななかトリノから訪れたオシャレなマダムがとってもお気に入りとのことで、昨年秋にオープンした高級セレクトショップに置きたいとのことなので、サンプルとして余分に持ち込んだ分をお渡ししました。まだ販売はしていませんが現在サンプル展示されています。



この前、中東の方からかなりの勢いで会社に問い合わせが来て、共同開発はできないか?だの、商品はコンテナで買うだのすごい勢いだったのですが、商品カタログとプライスリストをメールしたらパッタリと連絡が途絶えました。
世界は未知です。
(つづく)

