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連載 : 徒然、原カントくん

2024/05/31

徒然、原カントくん 2024.03.01~04.30

原利彦

本コーナーは、博報堂ケトル執行役員である原利彦が、本業である広告以外の、サブ活動をする際に名乗るアカウント名「原カントくん」の日々の活動記録です。

まずもって、ケトルCEOによる原の労務管理チェックの意味合いが強いと推察される本連載ですが、自分自身を省みる意味合いもこめて、徒然と綴らせていただきます。
 

3月1日(金)

朝、TBSラジオで角川武蔵野ミュージアムで開催中の『サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―』をご紹介。

 

 

 

ダリの作品をデジタルアートで解体しまくっているイベントなのだが、以下のようなエピソードがあるだけに、なんかモヤモヤした。

1939年、ニューヨークの百貨店がダリにショーウィンドーのアレンジを依頼。ちなみに、ダリは絵だけじゃなくて彫刻とかオブジェも作品を残していて、過去、自分の個展をやるにあたって搬入業者が一時的に出入り口彼の作品を置いてあったら、あまりにデザインが変態的すぎて、ゴミ回収業者がゴミと思って持ち帰ってしまったという逸話もあるくらいなのだが、この展示も相当、腕をふるった変態っぷりを発揮したのだろう。

とどいたオブジェをみて、これはヤバいと思った百貨店が、ダリに無断で一部改変した結果、それを知ったダリはブチギレ。オブジェをひっくり返してショーウィンドーのガラスを破壊。ニューヨークの警察までが街が一時騒然となるという事件があったことを、この主催者は知っていたのだろうか、と。

 

3月3日(日)

すごい一冊が、再発見され今話題になっている。
『創作』著者不明をやっと、下北沢の本屋B&Bの姉妹店「月日」でゲット。
 

 

これすごいよ。著者が誰かもわからない1973-1975の文学青年の日記が偶然、古書店で発見されて今になって誰かが出版。「 これ著者は西村賢太なんじゃないか」と一瞬思った。「ギャンブルはもうやらない」と宣言している翌々日に、気持ちよくパチンコやっているの良き。

夜、かねてから親交あるバンド、3markets[]を観に、トー横キッズをかきわけ新宿歌舞伎町へ。

 

 

ZEPP shinjukすごいや。「売れないバンドマン」が売れる瞬間をみている。

帰り、久しぶりのゴールデン街にいって知らないおじさんと飲んで帰宅。このおじさん、ショーケンの幼馴染とおっしゃっておられました(真偽不明)。

 

3月4日(月)

小林邦宏さんと『たびかるジャンクション』の収録で中野駅で待ち合わせ。天気最高。
中野の飲み屋街を真っ昼間に歩きつつ、オジサン二人のカルチャートークを収録する。

 

 

しかし怪しいな、この二人。

帰りにフラッと入った中野ブロードウェーのスパイスカレーのお店が美味しかった。

 

 

3月6日(水)

BS12『BOOKSTAND.TV』、ゲストは、でか美ちゃんの後輩でもあるアップアップガールズ(2)鍛治島彩さん。

「最近、事務所から干されている」との相談を番組の収録現場で受けました。

 

 

しかし、鼻リコーダーによる1人行進曲での登場には度肝抜かれたな。

 

 

 

3月6日(水)

本屋B&Bで入荷即売り切れの『下北沢謎解き街歩き』キットが入荷されたぞ!

 

 

しかし、最近の下北沢の人混みはえげつことになっているな。
帰り『八月』がうっかり並ばず座れたので、ポークカレー食べて帰宅。

 

 

3月8日(金)

TBSラジオで「日本初のマンガ雑誌『絵新聞 日本地(にっぽんち)の世界」をご紹介。
日本初、といわれると気になるが、どうやら明治初期にはやったポンチという言葉とニッポンをかけ合わせたダジャレだそうな。
日本人は最初からダジャレが好きだった模様。

 

 

昼は渋谷のラジオに移動。破壊的な笑顔を持つ、chapter書店の森本萌乃さんと久しぶりに遭遇したぞ。 

 

 

どうやら今日は国際女性デーだそうですよ!
しかしメチャクチャ寒いな、春はいつくるんだ。

 

 

3月9日(土)

んおおお!『エレキコミックのエレマガ』や渋谷のラジオでもお世話になっている、ピン芸人・街裏ぴんくさんがR-1優勝したぞ!
なんか少し泣けた。

 

 

 

そして、夜に、BS12『BOOKSTAND.TV』の相方、でか美ちゃんがサツマカワRPGさんとの結婚を発表!こんな素敵な一日があってよいのか。

と、自分には全く関係ないのに中目黒のバーにて祝い酒で痛飲。

 

3月13日(水)

昼、インスタントラーメンをつくって食べたのち、テレビ神奈川の収録で川崎市へ。

キャイ~ンのウド鈴木さんとご一緒。ほんとにまわりを照らす太陽のような人だった。
 

 

そして夕方、博報堂ケトルのプロフィール写真の撮影。うっかりスカジャンのまま撮影してしまいました。

夜は、STOVEライター慰労会を赤坂で開催。ワインをしこたま飲んだなー。しかし人はなぜ、頭がいたくなることがわかっているのに酒を飲むのか。

そんなことを考えながら、帰り道、さらにこれまた一人で中目黒のバーに行き連日の痛飲。

 

3月18日(月)

TVKテレビ神奈川『イイコト!』ゲストは憲法学者の小林節さん。
かつて『朝まで生テレビ』で改憲論の先陣をきっていた氏が、なぜ、途中から護憲派の論客に180度転向されたのか、そのあたりもお伺いしている。安倍政権時代に、実際に改憲審議会に参加した際に「この連中に改憲させるなら護憲のほうがまし」と確信したとのこと。
メインMCの伊東友香さんと記念にパチリ。

 

 

3月22日(金)

TBSラジオで、『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本をご紹介。
 

 

 

ほぼ100年前、フランスの詩人のブルトンが「シュルレアリスム宣言」という本を出したときからシュルレアリスムははじまった、ってことでこの展示が開催されている。

シュールな話をしたあとに某牛丼チェーンで朝食セットを食す。

そして、渋谷のラジオで、画家のながさわたかひろさんとご一緒、

彼の、憧れの人に「絵を描かせてください!」と一方的に持ちかけ、ご本人からアンサーいただくことで完成するアート活動「愛の肖像画」。いわば、愛の押し売りとも言える活動が本になったぞ!

この人は何者か!と気になりまして初対面&生放送です。

 

3月23日(土)

BS12『BOOKSTAND.TV』ゲストは芥川賞作家の中村文則さん。
中村文則さんがついにテレビで「新潮社 北京ダック事件」について語られたぞ!

 

 

 

 

この番組、ゲストがだんだん大御所になってきたなー。うかつなこと言ったら怒られるよ。

 

3月25日(月)

写真家の山本春花先生に案内されて、ついにエレキコミックの聖地・中野新橋「ホルモン良ちゃん」への訪問に成功しました。

 

 

エレキコミック今立さんのボトルを飲み干したので、補充して帰宅。

 

 

ここのホルモン屋さん、不安になってくるくらいの安さ。そして美味い!

 

3月26日(火)

「受験業界のユニクロ」を標榜する個別学習塾『コノ塾』を都内50ヵ所に運営する、株式会社コノセル田辺CEOとラジオ日経でご一緒。しかし塾業界のDX化がこれだけ進むと学校の先生も大変だろな。
 

 

虎ノ門から、気持ちよく散歩して赤坂のオフィスまで帰社。

 

3月29日(金)

朝、TBSラジオ『金曜ボイスログ』で、近代写真の巨人・木村伊兵衛をご紹介。

 

 

木村伊兵衛といえばスナップ写真だが、それが可能になったのもこのころ手軽に持ちはこべる小型カメラが普及したから。
なかでも木村伊兵衛は「ライカの神様」と言われるくらいライカを愛用しておりまして、本人もですね、他の写真メーカーの発表会に呼ばれて出席した際も、会見で「僕はライカがあれば十分です」って発言して会場をピリつかせるくらいライカ好きだったらしい。広告会社勤務の人間からするとシャレですまんぞ、これ。

渋谷のラジオ『渋谷のほんだな』、『スーツアクターの矜恃』の鈴木美潮さんが登場。普段、日の当たることの少ない特撮ヒーローの「中の人」について語りました。

 

 

こんなに大野剣友会、JACについて語ることは人生もうないかもしれん。

夜は、2023年度の期末締めで博報堂ケトルの管理部は鉄火場に。うかつに触れれば火傷しそうな緊張感に包まれたまま、なんとか2023年度を締めることができました。管理部のみなさま、お疲れ様でした(実に)。

 

 

3月30日(土)

ほてほてと代々木公園まで歩いてみると、桜がまだ咲いてない、ってこんなことがあるのか。なのに、とんでもない数の花見客で盛り上がっている。まあ、飲めたらなんでもいいんだろうな。

その後、下北沢B&Bを散策した後、部屋で映画『線は、僕を描く』を見る。「ちはやふる」といい、小泉監督は気絶するほど女の子を綺麗に描くなー。

 

 

4月2日(火)

水道橋博士から久々に呼び出しを受けて高円寺へ。

何の話かと思ったら、忌野清志郎の誕生日に、僕の元ネタである原タコヤキ君と原田専門家を合わせる会の立会人になってほしい、とのこと。

要は、ハラハラハラと言いたかっただけ、ということですが、店内あらゆるところに清志郎グッズが立ち並ぶ新宿西口ギビツミのうどんは美味しかった!

 

4月4日(木)

YOASOBIとのコラボでも話題の直木賞作家・島本理生さんがゲストに来てくださったぞ。原作が映像化される作家は結構いますが、音楽化された方はそうそういないのではないでしょうか。
そしてBS12『BOOKSTAND.TV』は、崖っぷちで4月改編のサバイバルに成功しました。

 

 

 

 

 

4月5日(金)

TBSラジオ『金曜ボイスログ』で、「大哺乳類展3」を紹介。

 

 

今回、びっくりしたのはカバが意外にもイルカの仲間であること。

実は、ちょいと昔まで、カバはブタとかウシと同じ分類だったのが近年のDNAの解析の結果、イルカやクジラがカバに最も近い存在だという事が明らかにされて新たなグループができたそうな。ちなみにこの事実は日本人の研究グループにより1999年に判明したとのこと。いい仕事するなー。

昼は渋谷のラジオで、サバゲーライターの屋敷悠太さんと、 山嵜将臣(Bar amulet-dバーテンダー)とご一緒。

 

 

 

 

しかしアサルトライフル背負ってスタジオに入ってきた時はスタジオ中がびっくりしたわ。

 

4月8日(月)

恒例のエレキコミックのメールマガジン「エレマガ」花見を中野セントラルパークで開催!
図らずもベストタイミングの咲きっぷりになりました。
 

 

いやー、今年の春のクライマックスを彩ることができました。

そしてイラストレーターのオオタヤスシさんが素敵な記念イラストを描いてくださったぞ!

 

4月12日(金)

TBSラジオ『金曜ボイスログ』の生出演から会社に戻って、田崎健太さんの新刊『横浜フリューゲルスはなぜ消滅しなければならなかったのか』をうっかり読み始めたら止まらんぞこれ。他に仕事上、読まなければならない本があるのに。さらに普通に仕事開始なのに。
 

 

 

フリューゲルといえば、僕はJリーグ開幕初期のモネールが好きでした。

 

4月15日(月)

著書『つけびの村』の犯罪ノンフィクションライター高橋ユキさんとご一緒。
今この時代に自ら足を運び取材してノンフィクションを書くことの尊さ。YouTubeでもみれるよ。
 

 

 

 

帰り絶賛開業直前のハラカドを視察したのち、久しぶりに原宿でロングTシャツを買って帰宅。

 

 

4月19日(金)

朝、TBSラジオで、『没後70年 戦争を越えて―写真家ロバート・キャパ、愛と共感の眼差し―』という展示をご紹介。

ロバート・キャパは伝説的な戦場カメラマンですが、案外、ロバートキャパという名前が、実は2人の人物が作り上げた架空のアメリカ人の名前であることは知られてないんじゃないかな。

1936年、アンドレ・フリードマンというハンガリー人男性と、ゲルダ・タローというポーランド人女性が作り上げた合作ネーム。この二人は、ともに戦場カメラマンであり、恋人関係でもあったんですが、なんでそんなことしたかというと、二人はパリにおいて移民だったんですね。当時は今以上に、移民への差別が強くて、写真を高く売るために、架空のアメリカ人男性をつくりあげということだそうな。。

で、生まれたのが史上最も有名な報道写真『崩れ落ちる兵士』。

 

 

 

この写真のミステリーについて、語りました。

昼は詩人の向坂くじらさんと、「渋谷のほんだな」ご一緒。
 

 

しかし編集者の北尾秀一さんは、眠れる才能の発掘の名人だな。

 

4月23日(火)

新刊『リスキリングが最強チームをつくる』の著者、パーソルイノベーション株式会社Reskilling Camp Company代表の柿内秀賢さんとラジオ日経でご一緒。早速、今週末の4月26日(金)1900〜1930オンエアです。

 

 

帰り、虎ノ門で麻辣刀削麺を食べて帰宅。虎ノ門の一角に、謎の町中華集中ゾーンがでてきた。

 

4月26日(金)

渋谷のラジオにて、廃墟写真界の重鎮・小林伸一郎さんとご一緒。

 

 

彼の今回のテーマは大神仏。
よく地方でみかける目的不明の巨大神仏、それらをバックボーン無視でひたすら撮り下ろした懇親の一冊です。

 

 

4月27日(土)

夜、本屋B&Bでモデルの柴田紗希さんとトーク。

 

 

しばさきこと柴田さんはいつあっても太陽みたいな周りに元気を与える女性だ。
もうお客さんで、泣き出しちゃっている人もいたもの。ずっと柴田さんに逢いたかっただろうな。最後、一人一人を送り出す柴田さんはサービス精神の塊。

僕は一人、中目黒のバーにもどって、ビール飲みながらクールダウン。人と話しすぎて疲れちゃった。

 

 

4月30日(火)

猫様をデジタル技術で見守る「Catlog」を運営する株式会社RABO代表の伊豫愉芸子さんとラジオ日経『BIZ&TECH TERMINAL』でご一緒。
 

 

24時間、愛猫の行動と体調までストーキングできるとんでもないサービスです。人間版スマートウォッチを超えてるぞ、これ。


ということで、気がつけばGWに突入していました。しかしまったく実感なし!

(了)

 

 

原利彦
1975年香川県生まれ。1998年博報堂入社。営業職、媒体職を渡り歩き、出版社・ゲーム会社といったエンタテイメント業界を営業として担当。同時にさまざまな博報堂のコンテンツビジネスにも参画。2009年から博報堂ケトル参加。広告会社の営業をバックボーンとしたビジネス構築力と、メディアスキル、そして精神的タフさを武器に、企画から、ビジネスとしての着地までの責任を持ったコンテンツプロデュースが得意。
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