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連載 : Kettleのお仕事

2021/07/29

話題の深夜ドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』はいかにして生まれたのか?【企画のウラ側】

“野球好きあるある”から生まれた、従来のドラマづくりを裏切るストーリー&演出

7月7日よりオンエアがスタートした、テレビ東京ドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』。深夜1時台のドラマながら、ツイッタートレンド、“記者が選ぶ夏ドラマ”にもランキング入りをし、TVerの登録者数も10万を超えるほどの反響をいただいています。

オンエア前にあった「深夜のバッティングセンターを舞台にした渋い人間ドラマでしょ」という大方の予想を裏切り、バッティングのスイングを見るだけでその人の持つ悩みがわかるという、“謎の元プロ野球選手”による突然の固有結界の発動によって、野球場へとワープし、そこに往年のレジェンドプロ野球選手が登場する・・という“トンデモドラマ”と話題になっています。

悩める人を独自の“野球論”で解決してくれる伊藤と舞コンビ

なぜ、このような従来のドラマづくりのセオリーを無視したような企画が生まれたのか?今日はそんな企画の裏側を少しだけお話しします。
ドラマの視聴者さんからも言われていますが、このドラマの企画は、飲み屋で私たちおじさんたちが仕事や家庭のことを野球のプレーやルールに例えてついつい語ってしまう、あの“野球好きあるある”をドラマにしたものです。

“4番、9回裏ツーアウト、ボール球、空振り、代打、ベンチ”・・・「野球」というテーマの中には、人生の中で置き換えられる事象が実はたくさんあります。私たち大人にとって、「野球」とは単に「スポーツ」という概念を超えた存在なのです。(すいません、野球を知らない方にはすでに訳がわからないこと言っているかもしれませんが続けます)

だからこそ、アカツキさんとともに「野球をテーマにしたドラマをつくろう」となったとき、野球を“プレー”としてではなく、人の“人生”という側面から捉えたドラマをつくったらどうだろう?と考えたのです。そこにこそ野球の持つ真髄を見ることができるのではないかと。

そして生まれた言葉が、「ライフ・イズ・ベースボール」。
仲村トオルさん演じる伊藤が、ドラマ内で空想の野球場へとワープする合言葉であり、このドラマのメッセージや演出のすべてがここに詰まっています。
こうして、今までになかったストーリーと演出方法で描かれる“ベースボール・ヒューマンドラマ”が生まれたのです。

「ライフイズベースボール」のセリフとともに発動する固有結界

バッティングセンターから伊藤の頭の中の“野球場”へとワープ

そして、突然グランドに立たされる悩めるゲストヒロインたち

ドラマに欠かせない“レジェンドプロ野球選手”たち

そして、このドラマのもう1つの楽しみ。
それはワープした先の野球場で登場する、往年の“レジェンドプロ野球選手”。往年の選手たちにドラマに出てほしいというのは、「人生の問題を野球論で解決する」というドラマのコアをつくった当初の段階からあったものです。

野球選手は多くを語りません。だからこそ、そのプレーをする“大きな背中”から滲み出るものがある。そう制作陣で考えて、あえてドラマ内でも各選手に「プレー」をしてもらうことをお願いしました。(引退した選手も多いにも関わらず現場でプレーをすることを快諾いただき本当に感謝しております、、)

レジェンド選手については、その話でどんな野球論をテーマにするか?というストーリーを考えながら、そのメッセージを背負うにふさわしい選手にそれぞれオファーさせていただきました。
ちなみに、監督、脚本家、プロデューサー、制作スタッフに至るまでこのドラマチームには野球小僧たちが集まっているので、このレジェンド選手を決める会議がすべての会議で一番盛り上がる瞬間でした。(気づけば数時間なんてこともあるほどに、、)

第1話では、岡島秀樹選手。
第2話では、山崎武司選手。
第3話では、川崎宗則選手。
第4話では、五十嵐亮太選手。

 

「光が当たりにくい中継ぎ」の意味を教えてくれた岡島選手

「全力で振りにいく」ことの意味を教えてくれた山崎選手

「積み重ねる鍛錬」の意味を教えてくれた川崎選手

「インコースに投げ込む」ことの意味を教えてくれた五十嵐選手

正直はじめは、ここまですごい方々がこのドラマに出てくれるとは思いませんでした。毎回の野球場での撮影でも、スタッフ一同がまるで子どもに戻ったように、映像モニターにかじりついてレジェンド選手のプレーや演技を見ていたのが印象的で、子どもの頃から憧れていたスター選手が自分たちのドラマに出てくれるそんな夢の経験でした。
ぜひ後半戦に登場するレジェンド選手にもご期待ください!
(まだ言えないのですがほんとすごいんです)

 そんなドラマ、『八月は夜のバッティングセンターで。』。
次回の第5話はオリンピックをはさんで、8月11日(水)の放送です。もう中盤。まさにここが勝負どころです。
TVer、そしてAmazon Primeでも配信中ですので、ぜひこの機会に1話からご覧ください

ライフイズベースボール!

▼TVerはこちらからご確認ください
https://tver.jp/corner/f0079794

【番組情報】
番組名:水ドラ25「八月は夜のバッティングセンターで。」
放送日時:毎週水曜 深夜1時10分~1時40分放送
放送局:テレビ東京 ほか
出演:関水渚 仲村トオル ほか
原案:八月のシンデレラナイン(アカツキ)
監督:原廣利(「RISKY」「日本ボロ宿紀行」)
志真健太郎(「LAPSE」「TOKYO CITY GIRL」)
原田健太郎
脚本:山田能龍(「全裸監督」「新聞記者」)
矢島弘一(「毒島ゆり子のせきらら日記」「コウノドリ」)
オープニングテーマ:クリープハイプ「しょうもな」(ユニバーサル シグマ)
エンディングテーマ:クリープハイプ「こんなに悲しいのに腹が鳴る」(ユニバーサル シグマ)
企画・プロデュース:畑中翔太(博報堂ケトル) 
プロデューサー:寺原洋平(テレビ東京) 漆間宏一(テレビ東京) 
山田久人(BABEL LABEL)
山口修平(アカツキ)後藤ヨシアキ(アカツキ)
制作:テレビ東京/BABEL LABEL
製作著作:「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会
公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/hachinai89/

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