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連載 : やかんのこんかん

2019/11/20

やかんのこんかん

ケトルキッチン編集部

なんとなくケトルのなかにただよう空気を、なんとなく書いてみる。いや、なんとなくはだめ。だってお仕事ですもの。ぜんぶでいくつになるかも未知数ですけど、あるだけ言葉にしてみますゾ! やかんにだってこんかんがあるのであーる。

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いっぽんよりにほん さんぼんならなおよし


ひとつのことを極め、プロフェッショナルとして力を発揮できることはとても素晴らしいこと。でも、あんまりひとつのことにこだわりすぎると、もったいないこともあるのです。世が戦国時代だとして、殿様を守る武将があと一人選ばれるとする。そんなとき、きっとこんなやりとりがあるでしょう。「あいつは、混戦で刀を抜かせたらピカイチだ」「そうだな、あいつに頼めば間違いない」「いやいやいや、でもあいつは馬に乗ったらてんでダメだ」「えー、じゃあ、別のやつにしとく?」。ガーン! 腕が良くても場に適した技術がないと、戦場には呼んでもらえないのです。まあこれ、現代ではビジネスの世界でもたびたび見る光景だったりします。刀一本腰に据え、というよりは、何本もの刀を使える方が、チャンスって増えますよなあ。

使える刀が多ければ、それだけ攻め方も増える。ゴールさえ同じなら、登る山道はどれだっていい。知っている道が一つしかなければ遭難して大打撃、なんてこともある。解決のルートが一つしかないと、最適解を見逃してしまうのは言うまでもありません。その時々によって正しい刀を選ぶことこそ本質的で、自分の流儀はこうだから、と一本の刀にこだわりすぎるのは危険。そう、超危険! でも、中途半端な刀を何本も持てという訳ではありません。地道に研いで、使える刀を増やしていくのです。攻める方法が増えるということは守る方法も増えるってことですし。そりゃあ、くたびれちゃったらイヤですし。いのちをだいじに。それいちばんだいじ。

ケトルキッチン編集部
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