SHARE THIS PAGE

ようこそ
カテゴリ
会社情報
閉じる
連載 : 徒然、原カントくん

2022/01/11

徒然、原カントくん 2021.10.1~10.31

原利彦

本コーナーは、博報堂ケトル執行役員である原利彦が、本業である広告以外の、サブ活動をする際に名乗るアカウント名「原カントくん」の日々の活動記録です。

まずもって、ケトルCEOによる原の労務管理チェックの意味合いが強いと推察される本連載ですが、自分自身を省みる意味合いもこめて、徒然と綴らせていただきます。

 

10月1日(金)

朝、TBSラジオに出頭。寝ぼけ頭で紹介したのが、石川幹人さんの『生物学的にしょうがない』。

 

 

「やる気が出ない」「ついつい食べ過ぎてしまう」「イライラしちゃう」「片づけられない」「フラれてつらい」「死にたくない」全部を「生物学的にしょうがない」の一言で片づけてくれる画期的な一冊です。
これ読んで面白いな、と思ったのが、人間は「これから幸せになりそうだ」っていう途中のときに幸せを感じる生き物だそうな。たとえば遠足の前日のように。ということは、幸せになったらもう幸せではなくなる、というなんとも不可思議な業を背負った生き物が私たち人間であるようです。

そんで放送後、赤坂サカスのコンビニで幕の内弁当を食べて、昼は渋谷のラジオに移動。

ゲストは、韓国トレンドライターの高井香子さん。

 

 

僕のすまいは新大久保ですが、高井さんに「新大久保にイケメンどおりってあるらしいですね」って言ったら「いつの時代の話ですか!?」とドンびかれたことをここにご報告しておきます。

そんで深夜はBS12「BOOKSTAND.TV」に出演。水道橋博士が体調不良で欠席のためエレキコミックさんとダブルMCでお届け!

ゲストは、魚をさばきたくてしょうがないアイドルの川村文乃さん。アイドルでありながら、「1級マグロ解体師」試験に女性として初めて合格っていう才能が渋滞している才女です。

 

 

ちなみに上の写真で川村さんが手に持っているカツオ解体キットは私物だそうな。

 

10月4日(月)

下北沢の本屋B&Bで経営会議を済ます。そんでB&Bは地元密着をモットーに、下北沢の地元カレー屋とコラボしたフェアを展開中。

 

 

僕の一番好きな下北沢カレーは「八月」です。

 

10月8日(金)

やっとこさコロナによる行動制限が解除され、TBSラジオで久々にアートイベントの紹介をできることに。

取り上げたのは、「ルール展」。

 

 

有形無形にこだわらず僕らの生活を規定するルールについて、改めて考えさせてくれる展示。
で、この展示、面白いのがTikTokを起点に話題になりすぎて、美術鑑賞のルールを知らないZ世代の若者が殺到。「美術館では喋らない」「長時間作品の前に居座らない」という暗黙のルールを知らない若者たちが押し掛けたことにより、美術館内に張り紙で新しいルールが掲出されるという、更新型ルール展となったこと。

その後、某クライアントに赴き久々のリアルプレゼンをしたのちに、
夜は、虎ノ門のラジオ日経で『BIZ&TECH TERMINAL』の収録。ゲストは、アプリ「COCOLOLO」が話題のWINフロンティア板生CEO。ケトルの同僚・櫻町くんも引きずり込んでトークしております。

 

 

そして、深夜のBS12『BOOKSTAND.TV』のゲストは、芥川賞作家の本谷有希子さん。

 

 

 

コンテンツ依存の現代社会を風刺した彼女の新作『あなたにおススメの』をネタに、ディストピアについて語りました。

そして、「久々に店で酒が飲めるぞ!」っていうことで、渋谷の「のんべえ横丁」新宿歌舞伎町のバーをはしごしてあいさつ回りをすまし、帰りはなぜか近所の韓流ガールズバーでボクシングの試合を観て帰宅&就寝。

 

10月9日(土)

『水道橋博士のメルマ旬報』連載中の文藝春秋の鬼才、目崎敬三さんの連載『博士と僕と平成サブカル氏』が完結。

光栄なことに、最後の連載タイトルに、岡留安則氏とならんで僕の名前を入れてくださいました。

 

 

岡留安則さんといえば雑誌『噂の真相』の名物編集長。ページの欄外にある「~な噂」の一行情報が好きだったなー。

 

10月10日(日)

休日。天気も良かったので、下北沢の本屋B&Bでビール飲みながらひなたぼっこ。
本屋B&Bがある下北沢BONUS TRUCK全体がBOOK LOVERS HOLIDAYやってました。
 

 

 

やっと世の中もどってきた!!

 

 

10月14日(木)

ELLEオンラインのPodcast『鈴木涼美のBISTRO LOVIN’』配信。
「学歴差は恋愛に関係ありますか?」というリスナーからのご相談に対して、涼美さんが山内マリコ著「あの子は貴族」を引き合いに出しつつアンサー。そんで、さりげなくTwitterで僕への風評被害をぶっこんでくるのが涼美流。

 

 

夜は、僕がこよなく愛するラーメンチェーン店「福しん」の餃子+瓶ビールで今日をクロージング。

 

 

10月15日(金)

おはよう世界!
朝、寝ぼけた頭でぼんやりしていたら降りるべき四ッ谷駅をすぎて御茶ノ水駅まで配達されていたことに気づく。
青ざめながら引き戻し、なんとか放送ギリギリにTBSラジオに到着。

紹介したのは「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない ! 人生絵日記」展。

 

 

塔本シスコさんは、50歳で独学で絵を描き始め、お亡くなりになる直前まで大阪の自宅の四畳半をアトリエに油絵を描き続けた方。こんなカッコイイおばあちゃんがいたのか!


昼は渋谷のラジオで、新刊『コロナ禍を生き抜くタクシー業界サバイバル』が話題の著者、栗田シメイさんとトーク。
 

 

コロナ禍で壊滅的な打撃を受けた仕事の代表格としてタクシー運転手もあるのでないか。五輪の外国人観光客を見越して設備投資をしていたタクシー会社経営者の苦悩を考えたら、俺なんてあと100倍頑張らないと。

深夜はBS12で、たけし軍団の鬼軍曹ことダンカンさんとご一緒。

 

 

テリー伊藤をして天才放送作家といわしめたダンカンさんの偉業を水道橋博士と掘り下げました。

なぜか口の中に口内炎が3個も同時多発して、ビタイチやる気でないのでまっすぐ帰宅し布団に直行。

 

10月21日(木)

阿佐ヶ谷ロフトで行われた『藝人春秋Diary 大読書会』に出演。まさか自分が江口寿史先生と同じ舞台に立つ日がくるとは!!!

 

 

江口寿史先生と言えば『遅筆の天才』『未完の帝王』といわれ、「ストップ!! ひばりくん!」連載時、あの黄金期の少年ジャンプで編集長に隔週の連載を申し入れ当然のように連載終了になったのは伝説。

イベントでは水道橋博士が高円寺でナンパしてきた謎の美人姉妹「コーエン姉妹」を、ものの5分でライブスケッチした江口先生の画力に会場騒然。

 

 

伝説を目の当たりにした興奮から、帰り阿佐ヶ谷から徒歩で帰宅を試みるも東中野で断念。いきあたりばったりで入った居酒屋でおでん食って帰る。

 

10月22日(金)

6時に起床。寒い。と、言いつつ自らを奮い立たせてTBSラジオに出頭。
んで、『金曜ボイスログ』で、『思い出のとしまえん』展をご紹介。
惜しまれつつも20年に閉館したとしまえん。レトロなイメージもありますが、実は時代の最先端を駆け抜けてきた最先端のアミューズメントパークでもあったわけ。
たとえば、
・世界初のインドアスキー場(1958年)
・世界初の「流れるプール」(1965年)
・日本初の大型ウォータースライダー(1988年)
などなど、かの有名な「史上最低の遊園地」広告もエッジがきいてましたが、そんなとしまえんの魅力を改めて振り返ってみました。

 

 

僕にとってのとしまえんの思い出は、うまいんだかまずいんだかなんとも言えん醤油ラーメンとマリオンクレープです。


渋谷のラジオ『渋谷のほんだな』ゲストは、芸人(かつ童貞)の長谷川かいまさん。

 

 

新潟から裸一貫で芸人めざして上京、そして若干21歳という気鋭の芸人。ここから世界に飛び出すゾ。

深夜は、BS12で長野智子さんとご一緒。

 

 

長野さんというと、僕が子供の頃から「ひょうきんベストテン」「報道ステーション」で一方的にガン見してきた存在。まさか一緒にテレビ報道の在り方について語る日がくるとはー(しみじみ)。

夜は、みんな帰って誰もいない博報堂ケトルのオフィスで缶ビールを飲みつつ一人クールダウン(家に帰れよ)。

 

10月25日(月)

久々に、ハースト婦人画報社でリアル収録での『BISTRO LOVIN'』。鈴木涼美さんからいい匂いがしました。

 

 

怪獣ブースカのスカジャン、通称ブースカジャンを着てパチリ!

 

10月29日(金)

今日も早起きしてTBSラジオにいく金曜日ルーティン。もう体と心が動かない。
エイヤ! と今日紹介したのは、岡本太郎「顔は宇宙だ。」展。

 

岡本太郎にとって顔というのは生命力の象徴、宇宙の象徴だったみたいで、彼の「座ることを拒否する椅子」っていう作品があるんですが、ここでもドドんと座るところに顔が描かれている。

たぶん岡本太郎さん的には、僕たち日本人に、みんな椅子に座ってリラックスしてなかりいるけどそんな休んでいる暇はない、止まっている暇はないぞ。とにかく動け! 生きろ! っていうことを伝えたかったんじゃないかな、と思いました。

そのあと、なかなか複雑なここでは書けない広告仕事の打ち合わせを済まして昼は渋谷のラジオでエンタメ業界人必読の名著『推しエコノミー』の著者、中山淳雄さんとご一緒。

 

 

どう考えても僕だけ寝ているとこ叩き起こされたような表情になってます。なんやこれ。


夜は、つい先日まで博報堂の先輩でもあった敬愛するスージー鈴木大兄とご一緒!

 

 

スージーさんと80年代の邦楽について語りました。
しかし、80年代のEPICソニーの多幸感はなんだったのか。ちなみに、僕が人生でトップクラスに好きなバンド、ボ・ガンボスもEPICソニーからのデビューだったというのは意外だったなー。

 

10月31日(日)

選挙の投票を済ませた後に、下北沢の本屋B&Bへ。(僕が投票した候補は落選。いままで自分が投票した候補が当選したことがないです・・・。)

そして、ついに、やっと…ビールの販売が再開したぞ!

 

 

自分でビールの販売を再開しておきながら自分が第一号の客になるという謎ムーブをかまし、昼間っからB&Bで世界に乾杯!

 

(了)

原利彦
1975年香川県生まれ。1998年博報堂入社。営業職、媒体職を渡り歩き、出版社・ゲーム会社といったエンタテイメント業界を営業として担当。同時にさまざまな博報堂のコンテンツビジネスにも参画。2009年から博報堂ケトル参加。広告会社の営業をバックボーンとしたビジネス構築力と、メディアスキル、そして精神的タフさを武器に、企画から、ビジネスとしての着地までの責任を持ったコンテンツプロデュースが得意。
  • SHARE THIS PAGE