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連載 : 徒然、原カントくん

2022/05/16

徒然、原カントくん 2022.1.1~1.31

原利彦

本コーナーは、博報堂ケトル執行役員である原利彦が、本業である広告以外の、サブ活動をする際に名乗るアカウント名「原カントくん」の日々の活動記録です。

まずもって、ケトルCEOによる原の労務管理チェックの意味合いが強いと推察される本連載ですが、自分自身を省みる意味合いもこめて、徒然と綴らせていただきます。

 

1月4日(火)

仕事始め。

と、言いつつ、恒例の新日本プロレス・東京ドームイッテンヨンを観に行く。これも仕事なのだ。

早く来すぎちゃったんだけど、この自分を持て余している時間が好き。

棚橋弘至選手の試合が始まるまでに、とみさわ昭仁さんの新刊『勇者と戦車とモンスター』をビール飲みながら読んでスタンバイ。

 

棚橋弘至選手、謎の反則負けで終了―。これ90年代やったら暴動起きかねんぞ。

 

1月7日(金)

朝、コンビニのカフェラテを飲みつつTBSラジオに出頭。
『金曜ボイスログ』で太田記念館・「江戸の恋」展をご紹介する。

「八百屋お七」っていう題材を紹介したんですが、、これどういう事件かというと、お七という女性が江戸の大火事で焼け出されたときに偶然出会ったある男に恋してしまって「再びどうしてもあの人に会いたい!」って思ったときに、「そうか!もう一回火事を起こせばあえるんだ」っていうことで自分の家に火をつけたっていう結構なサイコパスな事案です。
それがなんでか、当時の江戸の人たちにはせつないラブストーリーとして受け取られたみたいで、井原西鶴をはじめ当時のクリエイターが美談としてこのテーマに基づく作品を残しているってことで、日本人の感性はここでも独特だなーと思いつつご紹介。

その後、会社でややこしいZoomミーティングをこなしたあとに、
昼は渋谷のラジオのスタジオに移動。

ポケモンの開発にも携わった、ライターのとみさわ昭仁さんと徒然トーク。

 

とみさわさんといえば、僕にとって「せんべろ」ガイドともいえるTwitterアカウントも素敵なのだ。


夜は、BS12『BOOKSTAND.TV』でJuice=Juice 初代リーダー・宮崎由加さんとご一緒。

 

 

“あざかわ”と評判高い宮崎さんに、わかっていても前のめりに骨抜きにされたオジサン2人がいます。

 

1月11日(火)

自分がサブMCを務めているテレビ神奈川『イイコト!』オンエア。

新年一発目のゲストは、神奈川県横須賀で野菜をつくられている農家の鈴木優也さん。
 

 

イケメン&さわやか&野菜食べて健康的な鈴木さんに比して、この欠食児童のような棒の顔色はどーなってんだ。

 

1月12日(水)

テレビ神奈川『イイコト!』収録で、バーレスクダンサーのエロチカ・バンブーさんとご一緒。
 

 

エロチカさんは凄まじい半生をお持ちです。

学生時代に前衛舞踏団に入団し、いつのまにか運営資金を稼ぐという名目で処女のまま、地方のストリップ劇場に派遣。結果的に踊り子さんデビューし日本全国をサーキットした後、アメリカにわたって踊り子さんの天下一武闘会のようなチャンピオンシップで優勝。
世界ナンバーワンのバーレスクダンサーになり現在ベルリン在住、というドラマチックすぎる人生を歩まれている方です。

 

 

全裸監督ならぬ全裸ダンサーですよ。

 

1月14日(金)

早朝から赤坂に降り立つと、酔っぱらいどうしが激しく喧嘩をしている。どうやらこの街には、マンボウとは違う世界線が存在するようだ。

喧騒をすり抜けつつTBSラジオ『金曜ボイスログ』で、池内晶子『あるいは、地のちからをあつめて』展を紹介。

この展示なんですが、基本的に飾られているのは糸だけ。絹の糸。一本だともう見えないくらいの細い糸。彼女の作品もそうなんですよ。はかなくて、強い。緊張感があって、優しい。

その後、赤坂の松屋で朝定食を食べたのち、会社で雑事を済ませたのちに渋谷のラジオ『渋谷のほんだな』へ。

小学館の雑誌『Maybe!』編集部のみなさんとトーク。

 

 

これ、明らかに普通に女子のZoom飲み会にうっかり間違って入ってきたオッサンです。ジャルジャルのコントのようだ。

 

1月18日(火)

朝から虎ノ門のラジオ日経で『BIZ&TECH TERMINAL』の収録。『生理CAMP』の仕掛け人、テレビ東京プロデューサーの工藤里紗さんと、博報堂ケトルの村山佳奈女。フェムテックと生理について駆け抜けるようにラジオ日経収録done.

 

 

まったくビタイチ話についていけず、プールの時間に溺れてプールサイドで座っている子供ような顔色でパチリ。クビだな、これ。

 

1月19日(水)

本屋B&Bでひねもすのたり、とりあえずビール飲んで過ごす(仕事してます)。

謎の本の福袋が販売されてました。これぞ、偶然との出会い。 

 

一冊の本が人生を変えることもある!

 

1月20日(木)

ELLEオンライン『鈴木涼美のBISTRO LOVIN’』配信!

 

「長く付き合っているけどどうも結婚する気がなさそう。別れたほうがよいのだろうか」という、人類有史以来の永遠のテーマに、47歳未婚のオレが答えますよ。
涼美さんのツッコミに、途中で何度か舌かんで死んだほうが楽かと思いました。

 

1月21日(金)

TBSラジオ『金曜ボイスログ』で永青文庫を紹介。
これ、通称“細川ミラー”とよばれていて、始皇帝の前の時代につくられた鏡だそうな。
 

 

これ『キングダム』の時代の鏡ですよ。

その後、TBSラジオのプロデューサーと少し打ち合わせしたのちに、TBSラジオの一角を借りてクライアントとZoom会議。

会議が終わらないので、そのままタクシーの中でも会議をしつつ、格闘技ライター茂田浩司さんと渋谷のラジオでご一緒。

 

 

いよいよ来た! 6月にひかえる那須川天心VS武尊戦の展望について熱く語っていただきました。

深夜はBS12『BOOKSTABD.TV』で、芸人・永野さんのご一緒。

 

 

永野さんとラッセンではなく、UKロックについて語りました。まさか永野さんとザ・スミスについて語る日がくるとはなー。

 

1月26日(水)

水道橋博士さんに「阿佐ヶ谷ロフトにこい!」といわれ訳もわからず出頭。

和田彩花さん・水道橋博士とトークライブをご一緒しました。

和田彩花さんの人生を年表とともに振り返るというイベントの続きですが、スマイレージが日本レコード大賞最優秀新人賞の時、なかなかステージに上がらない彼女たちに激ギレの堺正章先生。

 

 

大人が本気で怒る瞬間をみました。マチャアキ、絶対ただの良い人ではないと確信。

帰り、かつで自分が住んでいた阿佐ヶ谷でいっぱいやろうと思って馴染みの店によってみたのですが、全部閉まっていたため、一人ラーメン「阿さが家」で濃厚家系ラーメンを深夜食べて帰宅す。孤独だ。

 

1月27日(木)

なぜか突然、本屋ヴィレッジヴァンガードの公式YouTubeチャンネルが唐突にスタートし、僕がMCを務めることに。

記念すべき初回ゲストは、「岡山が生んだ奇跡のブサイク」こと、YouTuberまあたそさん。フォロワー300万人って、すでに彼女だけで視聴率3%もっているって凄いな、この人。(配信されるまで気づかんかった)

 

1月28日(金)

早朝、TBSラジオにてMONDOという映画ポスター専門のデザインチームが以下にヤバいか、を熱弁してくる。

MONDOは最初、マサチューセッツ州の小さな映画館の切符売り場を改造した場所でオリジナルTシャツを売っていたところ、そのデザインが評判になり、果てにはスターウォーズの制作チームからオフィシャルでポスターデザインが依頼されるようになるほどのカルト的人気を誇るデザインチームです。

以下のロッキーのポスターなんて最高すぎるよ!
 

 

昼は渋谷のラジオで僕が毎日、YouTubeチャンネルを欠かさずみている芸人・エル・カブキとご一緒。
 

 

トークが危なすぎて、彼らがテレビに出れない理由がよくわかりました。大好きです!


夜はBS12『BOOKSTAND.TV』にて直木賞作家の佐藤究さんとご一緒。

 

普段小説を読まない僕でも、『テスカポリトカ』一気読み。

まず、こんな過激な作品が現代日本で直木賞を受賞したことが驚き。

麻薬カルテルもの映画や、韓国ノワールが好きな人は絶対ハマると思う。読んでいる最中、主要登場人物のバルミロを、ずっとベニチオ・デルトロの顔で再生しておりました。これ、ナ・ホンジン監督あたりが映画化してくたら絶対面白いだろうな。

(了)

原利彦
1975年香川県生まれ。1998年博報堂入社。営業職、媒体職を渡り歩き、出版社・ゲーム会社といったエンタテイメント業界を営業として担当。同時にさまざまな博報堂のコンテンツビジネスにも参画。2009年から博報堂ケトル参加。広告会社の営業をバックボーンとしたビジネス構築力と、メディアスキル、そして精神的タフさを武器に、企画から、ビジネスとしての着地までの責任を持ったコンテンツプロデュースが得意。
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