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連載 : 徒然、原カントくん

2022/12/09

徒然、原カントくん 2022.8.1~8.31

原利彦

本コーナーは、博報堂ケトル執行役員である原利彦が、本業である広告以外の、サブ活動をする際に名乗るアカウント名「原カントくん」の日々の活動記録です。

まずもって、ケトルCEOによる原の労務管理チェックの意味合いが強いと推察される本連載ですが、自分自身を省みる意味合いもこめて、徒然と綴らせていただきます。

 

 

8月1日(月)

脳が溶けるほどの暑さのなか、久しぶりに銀座に行く。

フランス在住の現役シェフにして、水道橋博士が見出した才能。村中誠さんが一時帰国して銀座で個展やっていると言うことでご挨拶。見惚れた一枚をうっかり買ってしまった。わい!
 

 

 

帰り銀座の伊東屋で額も買って、早速、寝室に飾ってみる。
村中さん、日本でみんなマスクしていることに驚いてました。

 

8月3日(水)

ケトル前代表の嶋さんが急遽、体調不良になったことで、本屋B&Bでのコテンラジオ深井龍之介さんとトークイベントに緊急登壇することに。

チケット買っているほとんどの人は深井さんと嶋さんのファンなのに、こんなメガネが出ていって良いのか。本屋に火をつけられないか心配だ。

 

 

どこまでアウェイなんだ、と恐れおののきながらも、なんとかボロボロになりながらも生還する。帰り、一人で生ビールを3杯一気飲みしました。

 

8月5日(金)

朝、TBSラジオ『金曜ボイスログ』で「気になる!大好き!これなぁに?こどもたちのセレクション」展をご紹介。夏休みらしいイベントだ。

今回の展示、面白いのは普通、アートイベントって学芸員など大人の目利きの方が展示作品を選び、企画することが一般的なのですが、今回の美術展のキュレーターは、なんと赤ちゃん。いわゆる乳幼児の反応に基づいて作品がセレクションされているってところ。

収録にVANSのウォーリーを探せコラボを履いていったら、Pの吉田さんから「同じの持ってます!」とのこと。ちなみに今日、吉田PはVANSのシャイニングコラボを履いてました。

 

 

昼は、赤坂の会社の横にある吉そばで5分でランチを済ませ、渋谷のラジオで旧知の友人、松浦達也さんとご一緒。

彼の新刊、「教養としての焼肉大全」について一緒に語っていただいたが、これまで何も知らずに肉焼いていた自分を恥じたい渾身の一冊です。

 

 

夜、芸人・三拍子の20周年ライブを観に有楽町・よみうりホールに伺う。

大観衆のもと鑑賞。笑いと拍手の90分。特にMOROHAオマージュの楽屋裏ネタの中毒性が凄すぎて、あれもっかい大至急観たい。

 

 

夜は一人、町中華で瓶ビールと焼きそばを食べる。


そして深夜は、BS12「BOOKSTAND.TV」の放送。
水道橋博士が、博士からセンセイになったので急遽サンキュータツオさんがMC登板。そしてゲストには、直木賞作家の桜木紫乃さん。カルーセル麻紀さんをモデルに創作した話題作『孤蝶の城』について語りあかしました。
 

 

桜木さん、こんな上品でエレガントな方なのに、どうして作品はここまでねちっこくセクシーなんだ。
ジェンダーレスのパイオニアにしてレジェンド、カルーセル麻希さんの偉大さについて語りました。

 

8月10日(水)

テレビ神奈川『イイコト!』の収録で、話題の映画『スープとイデオロギー』のヤン・ヨンヒ監督とご一緒できたことがとても嬉しいが、『水道橋博士のメルマ旬報』で連載いただいている荒井カオルさんとこんな形でご一緒できるとは! 謎の才人、アライさんは実在しておりました。

 

 

テレビ収録をしつつ、合間にリモートで得意先にプレゼンする、というスリリングな状況でしたが、とっちらかった状態でなんとか帰宅する。

 

8月12日(金)

渋谷のラジオ『渋谷のほんだな』にて、渋谷ののんべえ横丁のバーテンダー、山嵜将臣さん、そしてヒカクシダ植物のスペシャリストである宮原隆作さんとご一緒。
あやうく、シダ植物を買いそうになったが、1ミリの差で自分を押し留めた。

 

 

 

なんでか「根拠ないもやもや」が頭から離れず、気分が晴れなかったので、夕方、代々木公園にいって一人缶ビールを飲んで会社に戻る。

 

8月16日(火)

ラジオ日経にて、話題の一冊『メタバース未来戦略』の共著者、株式会社mogura代表の久保田瞬さんとラジオ日経で収録ご一緒。 

 

 

こりゃそろそろVRヘッドセット買わなあかんな。と、Twitterで書いたらその5日後にまんまとmeta quest 2のヘッドセットを買ってしまいました。

しかも、あとから調べたら、買った2週間前の8月1日から円安の影響により2万円も値上がりしておったらしい・・・。(買って1週間で速攻あきて、いまは押し入れに眠ってます)。

 

8月17日(水)

ヴィレッジヴァンガードが運営する謎のYouTubeチャンネル、『ヴィレヴァンちゃんねる』の最新話が更新。

MCとして、漫画家のやしろあずきさんとご一緒させていただきました。

 

 

そして、TBSラジオのWEBメディア「オトビヨリ」でコラムを書いたものが配信。
僕とラジオと、謎のおじいちゃん/原カントくん【ラジオ生活史】

ジェーンスーさんや根本宗子さんと横並びで掲載されて嬉しいな。

 

8月18日(木)

お盆休みと、鈴木涼美さんの芥川賞候補を記念して『BISTRO LOVIN'』が緊急開店。直木賞作家の道尾秀介さんも力ずくで突き合わされて、こんなことに。

 

 

これどうみても、徹夜明けでキャバクラの同伴に無理やり突き合わされている出版関係者の2人やぞ。

そして、NAVERが始めた新サービス「Article」にコラムを寄稿。

身内の逮捕を漫画化…嘘みたいなまさかの実話が描かれた『裁判長! ぼくの弟懲役4年でどうすか』 | 原カントくん

 

8月19日(金)

渋谷のラジオで、なんと76歳新人演歌歌手の金嶋昭夫(コロンビアレコード)さんとご一緒。

 

 

この方、新宿歌舞伎町などでカラオケチェーン「カラオケ747」やパチンコ店を運営している金嶋観光グループの社長さまで、とても76歳にはみえない若々しさ。
伊達に50年も歌舞伎町で商売してない。あと、俺の根拠ないガッツポーズに我ながらむかつく。

夜は、BS12『BOOKSTAND.TV』で、でか美ちゃんと鈴木涼美さんとご一緒。

 

 

涼美さんの芥川賞候補作、「ギフテッド」を中心にトークを行う。
涼美さんが、ちゃんとテレビ対応でジャケットでタトゥーを隠していたのが可愛かった。

 

 

8月20日(土)

特に意味なく下北沢B&Bで、働いているふりしながらビールを飲む。夏の夜のボーナストラックもいい感じだ。

 

8月26日(金)

朝、TBSラジオ『金曜ボイスログ』で、「シアトル→パリ 田中保とその時代」をご紹介。

 

 

田中保の人生、なかなかにドラマチック。

小さいときに、お父さんが事業で失敗していきなり一家離散。で、田中保は1904年、もう日本にいてもしょうがないってことで10代で単身、渡米しちゃって、そこで皿洗いやピーナッツ売りなどをして生計をたてつつ、次第に画家の道を志すようになって、働きながら独学で絵の勉強を始める。

徐々に「裸婦のタナカ」っていう代名詞でアメリカで有名になっていくのだが、その後、アメリカ人のルイーズさんという方と結婚したのち、今度は美術の中心地であるパリに渡る。どうやらその頃、パリで作家のヘミングウェイとかとも親交あったらしい。

その間、日本の絵画展にもせっせと出品していたらしいのだが、日本の画壇からは「日本の美術教育を受けていない」と認められずで、第二次世界大戦が勃発して、最後、ドイツに占領された状態のパリで1941年にお亡くなりになってしまう。

その後、田中保の作品は、奥さんのルイーズさんがずーっと自宅で保管していて、ひと目にふれなかったのだが、ルイーズさんがお亡くなりになった跡、遺産が売却され、
たまたまニューヨークの画商がフランス旅行中に彼の絵をみて『何だこの人は!』と衝撃を受けたことで世に知られ、ニューヨーク経由で彼の作品が日本にも持ち込まれるようになっていった、らしい。なんつー行動力!

夜は、BS12『BOOKSTAND.TV』に出演して、でか美ちゃんと元モーニング娘。の飯窪春菜さんとご一緒。

 

 

飯窪さんのマンガ愛がほとばしる収録回になった。

帰り、渋谷の百軒店にあるバーに一人よって、金曜日の夜を持て余してみる。

(了)

 

原利彦
1975年香川県生まれ。1998年博報堂入社。営業職、媒体職を渡り歩き、出版社・ゲーム会社といったエンタテイメント業界を営業として担当。同時にさまざまな博報堂のコンテンツビジネスにも参画。2009年から博報堂ケトル参加。広告会社の営業をバックボーンとしたビジネス構築力と、メディアスキル、そして精神的タフさを武器に、企画から、ビジネスとしての着地までの責任を持ったコンテンツプロデュースが得意。
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