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連載 : 徒然、原カントくん

2024/03/14

徒然、原カントくん 2023.09.01~10.30

原利彦

本コーナーは、博報堂ケトル執行役員である原利彦が、本業である広告以外の、サブ活動をする際に名乗るアカウント名「原カントくん」の日々の活動記録です。

まずもって、ケトルCEOによる原の労務管理チェックの意味合いが強いと推察される本連載ですが、自分自身を省みる意味合いもこめて、徒然と綴らせていただきます。

 

9月1日(金)

今日は「防災の日」で全地上波ラジオが特別編成ということで、毎週金曜朝恒例のTBSラジオもなし。9時に起床。

昼、渋谷のラジオに移動して、原田専門家とトークを行う。

テーマはある日、会社に突然送られてきた原田専門家による『空想美少女毒本』。

 

 

読んでみると、原田専門家が勝手につくったAI美少女との妄想デートが綴られ、しかも自分がデザインしたTシャツまで力ずくで着させての一人ときメモ状態。

明らかに世界でもっとも無駄なAI技術の使い方です。

 

 

どうかしてます。

帰り、渋谷で一人回転寿司を食べて帰社。

 

9月2日(土)

夜、バスケ日本代表のガーボルデ戦をテレビで一人観戦。

ついに日本が自力でパリ五輪のチケットをつかみました! 今年の夏は、バスケットボールワールドカップのおかげで退屈しなくてすんだなー。

 

9月4日(月)

今日、ついにケトルの新オフィスのお披露目会。
テープカットをやるってのに、パジャマみたいな服できちゃったよ。

 

 

ここを拠点に、これからもぶっ飛ばしていくぞー。

 

9月5日(火)

朝起きて、またもコーラを一気飲みして力ずくで目を覚ます。

新刊『無法の世界 Dear Mom, Fuck You』を刊行したばかりの作家、樋口毅宏さんとラジオ日経のビジネス番組でご一緒。

収録時間のほとんどが樋口さんの愚痴で終わったけど、この新刊はモラルと常識の壁をブランキージェットシティの『C.B.Jim』聴きながら飛びこえるごとき痛快作!

 

9月6日(水)

なぜか朝、目が覚めちゃって全然眠れなくなったので、開き直ってソファで本を読む。
伝説の編集者・末井昭さんの『絶対スエイ毎日日記』。
日向ぼっこしている猫のような気分になってきた。

その後、赤坂のケトル新オフィスにむかい引越し作業の続き。

そのまま、下北沢の本屋B&Bにいってラムネを飲む。
面白い本をみつけたよ。『数学者たちの黒板』

 

 

数式のことビタイチわからないけど、この手の本が好きなんだよなー。

 

 

9月7日(木)

朝、リモート会議を行ったのち、健康診断で久々、赤坂Bizタワーへ。
視力も体重も身長も、ほぼ昨年と変わりなかった。ま、いっか。

午後、ケトルオフィスで某芸能事務所の歴史的記者会見をみる。確実に今日が何かのターニングポイントになった。

 

 

9月8日(金)

朝、TBSラジオで「体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」を紹介。
 

 

ツタンカーメンの黄金のマスクは時価300兆円以上。
日本にはじめて黄金のマスクがきたのは1965年で、そのときの「ツタンカーメン展」は現在も破られることのない日本美術展史上最高の観客動員数だとさ。

昼は、渋谷のラジオで、現役歯科衛生シンガーのたかりなさんとご一緒。
 

 

姫路から、マジで体一つでシンガーになるべく東京に出てきたっていう話は矢沢永吉『成り上がり』を彷彿させてくれる。

 

 

9月9日(土)

朝起きてジムにいったのち、午後は部屋でアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」を観る。下北沢の本屋B&Bが、本屋B&Cとして紹介されていた。嬉しいぞ!

 

 

9月11日(月)

朝から渋谷のセルリアンタワーホテルでケトルのチームリーダー会。

その後、夜はB&Bで、BS12『BOOKSTAND.TV』の公開収録イベント。頭の切り替えがついていかない。

ゲストの水道橋博士とあうのは1年3ヶ月ぶりだ。僕の好きなおじさん、にして好きなセンセイ。ゆっくりゆっくりでいいのだ。
 

 

イベント終わりに、でか美ちゃんと一緒にパチリ。

 

9月12日(火)

朝、ラジオ日経に伺い博報堂生活総合研究所のみなさんとラジオ収録。

 

 

『消齢化社会』、2023年注目のキーワードだそうですよ!

 

 

9月13日(水)

テレビ神奈川『イイコト!』の収録。今回、はじめて新宿御苑のスタジオで収録したのだけれど、場所がわかりづらくて難儀した。

到着すると、もうゲストの水道橋博士が来ていてびっくりしたが、博士から「自転車できた」ときいてさらに驚いた。

 

 

主に、現在大ヒット上映中の映画『福田村事件』について盛り上がる。今年の邦画を代表する一本になったと思う。

 

 

9月14日(木)

朝、本屋B&Bの定例会議を行ったのち、会社へ出勤。オンライン会議をブースで行ったのち、下北沢の本屋B&Bへ。

ラムネを飲んでいたら、ばったり偶然、元 AERA編集長の浜田敬子さんと出会う。

 

9月15日(金)

朝、TBSラジオで『特別展 畠中光享(はたなかこうきょう)コレクション 恋し、こがれたインドの染織-世界にはばたいた布たち』を紹介してくる。

大倉集古館っていう、大倉財閥の創業者がつくった美術館でやっているんだけど、日本で最初の私立美術館だそうな。
 

 

木綿に赤や黄色を染め付ける技術って17世紀くらいまではインドにしかなかったらしく、その布が世界各国に散らばったことで、今の各国のファッションに影響を与えていることがわかる。

昼は、渋谷のラジオで、俳優の室たつきさんと、女優の川又咲さんとご一緒。素敵な2人だった。
 

 

終わったあと、うどん屋さんできつねうどんを食べたあと、オフィスに戻ってオンライン会議。なんだか、ぼんやりした打ち合わせだったなー。

 

 

9月17日(日)

本屋B&Bの隣に、謎の巨大ウサギが出現していた! 秋のウサギ。

 

昨日から、下北アートナイトっていうやつをやっているらしい。

 

9月19日(火)

ラジオ日経で、新しい金融体験をつくるベンチャー企業、ナッジ株式会社の石田執行役員とトーク。
 

 

そういや、学校で金融について何も教えてくれなかったから、俺、こんなにもお金に無頓着になっちゃったんだろなー。ナッジ様にはどんどん若い世代から新しい金融体験を作って欲しい。

 

 

9月20日(水)

BS12『BOOKSTAND.TV』放送。ゲストは振付師の竹中夏海さん。

アイドルの保健体育問題について語ったんだけど、ホント、これ大事。彼女たちもアスリートみたいなもんなのに、ずっと大人から笑顔まで要求し続けられている。これってアイドルの中の人が声上げても「プロ根性がない」とか言われちゃいがちなので、竹中夏海さんのような人は貴重な存在だ。

 

9月22日(木)

朝起きて、某牛丼チェーン店で焼き鮭定食を食べた後、その隣のTBSラジオに出頭。

蛭子能収『最後の展覧会』を紹介してくる。

 

 

蛭子さんが2020年、認知症の合併症を告白した後、彼の40年来の盟友にして蛭子ウォッチャーとしても知られる根本敬さんが「このまま彼をフェイドアウトしてはならない」との一念で動き出したこのプロジェクト。

これまで、サインペンでサラリーマンに汗をたしときゃいいや、で終わっていた蛭子さんの手抜きの絵が、まるでバスキアの絵のように力強くカラフルになっていて驚いた。

ちなみに、僕が一番好きな蛭子さん伝説は、彼が2009年に賭けマージャンで捕まったときに発したコメント「もう絶対にギャンブルはやりません!賭けてもいいです。」とコメントした件。

昼は、博報堂の同期にしていつの間にか絵本作家になっていた大野耕平と渋谷のラジオでトーク。ラジオ放送にかこつけた普通の同期の雑談です。

 

 

その後、渋谷のラジオの横の定食屋さんで牛ハラミ定食を食べた後、オフィスへ。

夕方からはケトル新オフィスがはいるネット赤坂のビル全体を巻き込んだ懇親会。全然関係ない、文藝春秋の目崎さんまで来社してビール飲んで帰っていった。なんだったんだ、目崎さんは・・・。

 

 

9月24日(日)

ほてほて代々木公園まで散歩。
ナマステ・インディアフェスをやっていた。昼から2杯もビール飲んじゃった。
 

 

懐かしのサイババとご対面。

 

9月25日(月)

月曜日の朝からフルダッシュでPCに向かい、仕事を片付けていく。
火の粉を振り飛ばしているうちに、なんだかいろいろ片付いた。

下北沢の本屋B&Bにいき、隣のカレー屋ADDAでカレーを食べる。ここはやっぱり間違いない。隣のいわゆるシモキタ的な青文字系女子二人の会話を盗み聞きしつつ、ADDAプレートを食す。

 

 

9月27日(水)

朝からテレビ神奈川『イイコト!』のオンエア。
PR会社の株式会社フロントワークス代表、千田絵美社長が出てくださった。

 

 

 

一人、季節感を取り違えたルックで最後みんなでパチリ。もう秋だよ。

 

9月29日(金)

 

TBSラジオで『イヴ・サンローラン展』をご紹介。
 
この方、19歳のときに、クリスチャン・ディオールに弟子入りをしまして、そのわずか2年後の21歳で、いきなりディオールのデザイン責任者に抜擢っていう天才。

だけど、私生活では、徴兵時代にゲイであることを理由に激しいいじめを受け、精神が崩壊し、その後ドラックとアルコールに溺れていくなかで、数々の革新的なファッションスタイルを発表し続けて2002年まで「モードの帝王」として君臨する、っていうね。もうこんな人は出てこないかもなー。

昼は渋谷のラジオに移動して、YouTuberにしてフリーランス商社マンの小林邦宏さんと雑談トーク。
 

 

いま、隣の代官山アドレスで、彼が輸入してきたお花のポップアップショップをやっているらしい!
 

 

夜は、半期月末締めということでオフィスにこもって怒涛のハンコラッシュ。

 

 

10月1日(日)

早起きしてボクシングの世界タイトル戰 カネロ・アルバレスVSチャーロの試合を見る。カネロの圧勝。
朝からビール飲みながら盛り上がる(一人で)。

 

 

10月2日(月)

ケトルのみんなで、2024年春にできる神宮前ハラカドの新オフィスを見学。
どんな働き方になるんだろう。なんだか楽しみだ。

いま、こんな感じ。

 

10月3日(火)

ラジオ日経『BIZ&TECH TERMINAL』で、株式会社フロントステージの千田絵美社長とトーク。
 

 

女性一人で、36歳で起業して、PR広報というもわっとした世界で生き抜いてきたバイタリティたるや。
ダンスにもはまっているそうな。

 

10月5日(木)

BS12『BOOKSTABD.TV』ゲストは声優の直田姫奈さん。

 

 

 

直田さん、バンドリ! でギターまで弾かれているそうですが愛器がフライングVってことで驚いた。かのマイケル・シェンカーがこよなく愛したモデルですよ。痺れます!

夜、ジムにいったら、ライターのトミヤマユキコさんとスクービードゥーのモビー夫妻とばったりあってびっくり。

ロッカールームでモビーさんに話しかけられた時、俺、上半身裸で恥ずかしすぎるよ。

 

10月6日(金)

TBSラジオで、「明治・大正・昭和 レコードの時代と夢二の時代展」を紹介してくる。
 

 

びっくりしたのは、「忠犬ハチ公の鳴き声入りレコード」があったこと。調べたら、ハチ公は昭和10年になくなるわけだが、どうやら生存中にもかなり有名だったみたい。誰かが、ハチ公を力づくでスタジオに連れて行ったのか・・・聞いても真偽はわからんが、気になるところだ。

BS12『BOOKSTAND.TV』のYouTube版が公開された。
ゲストは、現役ホリプロマネージャーにして、鉄道BIG4の一角としても業界になお馳せる南田祐介さん。熱く鉄道愛をかたってくださったのですが、南田さん、申し訳ございません。ビタイチ、共感できるところがありませんでした!

 

 

 

 

10月8日(日)

バイクで三浦海岸へ。
三崎でまぐろ丼を食べたら、可愛い猫を発見。
 

10月13日(金)

TBSラジオで「京都・南山城の仏像」を紹介。 

 

 

今回一番の目玉は、浄瑠璃寺にある、九体阿弥陀のうちのひとつの、阿弥陀如来坐像で国宝。

展示自体が、浄瑠璃寺の九体阿弥陀の修理完成を記念して行われていて、その修理っていうのが定期的に行われているそうなのだが、前回行われたのを調べたところ、110年前。大正2年。定期的のスケールがどうかしている。

その阿弥陀蔵のなかに、ですね。毎回、修理した年と修理した人の名前を記しているらしいのだが、調べてみたところ、古いものでは文正元年っていうことで1466年。応仁の乱の直前ですよ。
むしろ、京都の中心ではなくて、南山城にあったからこそ応仁の乱で壊されずにすんだのかもしれない。

昼は、「熱狂と情熱のヘルシーフード」の著者、畑中三応子さんと渋谷のラジオでご一緒。
 

 

ソニックユースのロングTシャツを着て、パチリ。

 

 

10月15日(日)

雨。中目黒の氷川神社が450年の例大祭ってことで、雨の中、神輿の行列を見に行く。縁日の屋台がでてなくてしょんぼりして帰宅。

夜は、下北沢本屋B&Bで、『スマホ時代の哲学』が話題の谷川嘉浩さんと博報堂生活総合研究所の内濱さん、植村さんと一緒にトーク。

哲学者の谷川さんから「原カントくんというのは、哲学者のイマヌエル・カントからきているんですよね?」ときかれ、「いえ、まったく関係ないです。ただ水道橋博士に名付けられただけです。」と答えたら言葉を失ってました。
 

10月16日(月)

月曜日。朝からオンライン会議をこなして、昼はバイクで赤坂オフィスへ。
なぜかご飯が炊かれていたので、卵かけご飯をいただいた。

 

 

10月18日(水)

博報堂ケトルのオフィスお披露目パーティーで、社員総出でてんやわんや。
 

 

この、俺の家電量販店バイト感はなんなんだ!

結果的に、床が抜けるかと思うくらい大勢の人がきてビビりました。

 

 

10月20日(金)

朝からTBSラジオで「明治幕末の絵師たち」を紹介。

 

 

狩野一信(かのうかずのぶ)という画家を紹介してきたんだけど、この人、謎の人で生年月日も不明。で、1作品しか残してない。それが何かというと、普段、東京・芝の増上寺に保管されてある「五百羅漢図」なんだけど、この一作のスケールがどうかしている。10年以上もこの作品を書き続けて、最後、ギリギリのところで未完のままご臨終。残りを弟子が仕上げることで完成した、っていうモーツァルトの「レクイエム」のごとき大作。死ぬまでには一度、全部みたい。

昼は、渋谷のラジオで「アンティーク・コイン・ガイドブック」の翻訳者、中田れーこさんとご一緒。

 

原利彦
1975年香川県生まれ。1998年博報堂入社。営業職、媒体職を渡り歩き、出版社・ゲーム会社といったエンタテイメント業界を営業として担当。同時にさまざまな博報堂のコンテンツビジネスにも参画。2009年から博報堂ケトル参加。広告会社の営業をバックボーンとしたビジネス構築力と、メディアスキル、そして精神的タフさを武器に、企画から、ビジネスとしての着地までの責任を持ったコンテンツプロデュースが得意。
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