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連載 : 徒然、原カントくん

2024/03/30

徒然、原カントくん 2023.11.01~12.31

原利彦

本コーナーは、博報堂ケトル執行役員である原利彦が、本業である広告以外の、サブ活動をする際に名乗るアカウント名「原カントくん」の日々の活動記録です。

まずもって、ケトルCEOによる原の労務管理チェックの意味合いが強いと推察される本連載ですが、自分自身を省みる意味合いもこめて、徒然と綴らせていただきます。

 

11月1日(水)

「朝からケトルにセキュリティ監査が入るぞ」ということで皆いつにない緊張感の中、出社。

思わずいわんでええことを口走りそうになったが、なんとか監査官の質問をクリアすることができた。オフィスでノンアルコールビールで乾杯。

その後、午後、下北沢B&Bに移動。

自由学園の高校生がインターンにきてくれたのだ。

 

 

勝手に「新しい本屋のリーダーズ」と命名。
これから4ヶ月に渡ってご一緒。社会の厳しさを背中で教えていくつもりだ。

下北沢のカレー「ADDA」でえびカレーを食し、オフィスに帰宅。

 

 

11月3日(金)

文化の日。
お休みに関わらず早朝からTBSラジオに出演。眠いよ。

松岡美術館で開催中の、「アメイジング・チャイナ 深淵なる中国美術の世界」を紹介。
 

 

上の「翡翠白菜形花瓶」。台湾の故宮博物院の白菜に通じる超絶テクニックです。

その後、TBS隣の赤坂オフィスでしばしリラックス。休日の会社は落ち着くなー。

昼は渋谷のラジオで、塩崎省吾さんと『ソース焼きそばの謎』について語る。
 

 

帰り、無性に焼きそばが食べたくなり、近所のドン・キホーテでカップ焼きそばを買って作って食べる。これでいいのだ。

これにて休日のメインイベントが終了。

 

11月5日(日)

そして、土曜日!

エレキコミックとファンのみんなと一緒に、恒例の芋煮会を中野で開催しました。
運営側にもかかわらず、しこたまワインで酔っぱらってしまった。
 

 

なぜ、人は酒を飲むのか。
人類が1000000回は考えたであろう問いを沈思しつつ帰宅。

 

 

11月7日(火)

朝起きて、近所のコンビニにコーヒーを買いに行きつつ新宿御苑へ移動。

TVKテレビ神奈川『イイコト!』の収録なのだ。


今日の収録はコクのあるゲストがたくさん続く。

神社ソムリエの佐々木優太さんと、作家の樋口毅宏さん。

 

 

 

佐々木優太さんの息子の、ちさや君(6歳)も来ていて楽屋でご挨拶。

しばらく観ない間に、おっきくなっていたなー。僕は彼と一緒に高円寺のプールにいって、一緒に連れションしたこともあるのだ。

帰り新宿御苑の蕎麦屋で、一人もり蕎麦をいただく。

 

 

11月8日(水)

BS12『BOOKSTAND.TV』でサニーデイ・サービスの曽我部恵一さんとご一緒。

下北沢のご近所でもあるサニーデイ・サービス 曽我部恵一さんに、実は通っていた高校も同じく香川県丸亀市であることをついにお伝えできました。

本屋B&Bで、でか美ちゃんとの特別収録!
 

 

 

 

 

11月10日(金)

朝、TBSラジオで「特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」を紹介してくる。

 

 

和食といえば出汁。出汁といえば、今もなんとなく関東は鰹だし、関西は昆布だしっていう出汁テリトリーがありますが、これにも理由があった。

どうも関東の水のほうが硬度が高いと言われている。関東のほうが長い川が多いから。で、硬度が高い水だと昆布で出しをとるのが難しいらしい。そんなこんなで、関東に昆布だしがなかなか根付かなかった。今も東京でこだわっている京料理屋は水ごと京都からもってきたりしているけど、それはただのカッコつけじゃなくてちゃんと科学的な理由があるんだね。

さらにいえば、昆布って今も昔も、北海道、当時で言えば蝦夷が名産。で、その頃は北前船(きたまえぶね)という船で北の名産を運んできていた。で、この北前船は江戸を経由せずに大阪につき、昆布や北の産地は関西をとおって陸で関東に運ばれていくわけだが、これはつまり、うまい昆布は全部、京都と大阪がかさらっていたということだそうな。

勉強になるなー。

その後、オンライン会議をへたのち、渋谷のラジオで、気鋭のライター平井莉生さんとご一緒。
 

 

音楽の話になるかと思ったら、ジェンダーの話だった。いや、俺もアップデートしていかないと。

村上由鶴さんの新刊『アートとフェミニズムは誰のもの?』など、最近クリエイティブ現場でのジェンダーギャップに着目した本が増えている印象。

 

11月10日(金)

朝からソファでまどろみながら読書。そして寝落ち。

 

 

11月11日(土)

なぜか頭がいたい。少し風邪をひいた気もするなあ。

午後、下北沢のボーナストラックに。こおりやま物産フェアをやっていて、そこで知り合いを発見。

郡山市直送のワインを飲みながら秋の日没を見届ける。

 

11月13日(月)

昼、渋谷のラジオの事前収録で、『闇バイト 凶悪化する若者のリアル』の著者、廣末昇さんとご一緒。
 

 

被害者はもちろん可愛そうだが、末端で使い捨てになる受け子・出し子(UDというらしい)も哀れの一言。しかし、一度、犯罪を犯したものは正業につくことが非常に難しくUDしか選択肢がないという社会構造も事実。いろいろと考えさせる一冊だった。

そして、収録直後に突如、メインMCの水道橋博士が政治家になったためオクラ入りしていた幻の収録がYouTubeで陽の目をみることに。『ザ・ワールド・イズ・マイン』『宮本から君へ』の新井英樹先生!

同じ日に収録した毒蝮三太夫回も是非、アップして欲しいところです。
 

 

 

 

 

11月14日(火)

元・博報堂コピーライターの漫画家、うえはらけいたさんとラジオ日経でトーク。
彼の新刊『ゾワワの神様』に描かれた広告現場のリアルな日常は、"あるある"連発で膝の関節外れかねない一冊だぞ!
 

 

ケトルに帰社したら、突然、こたつ席が導入されていた。なんぞこれは。
 

 

11月16日(木)

今日は、BS12『BOOKSTAND.TV』の収録デー。
今日から自由学園女子部高等科2年の木村優那さんがインターンにきてくれたぞ。新しい仲間と一緒にでか美ちゃんとパチリ。

これから4ヶ月間、学校の授業の一環として一緒に仕事します。
 

 

 

11月17日(金)

朝、力づくで起床し、TBSラジオにて、国立公文書館で開催中の「病と生きる―江戸時代の疫病と幕府医学館の活動―」を紹介してくる。

 

 

 


江戸の感染症でいうと代表的なところでいうと、麻疹(はしか)。

今となってはワクチンが開発されてそこまでの大事ではないが、当時はシャレにならないことになっていたらしい。

有名な徳川家5代将軍、生類憐れみの令の綱吉も麻疹が死因。子供にいたってはなおさらで、当時は「7歳までは神のうち」という言葉が流行っていて、これはなにかというと、子供が7歳までは神様のお預かり物で、たとえ死んだとしても神様に帰っていくよ、という意味。平たく言えば、7歳まで生きれるかどうかわからない、ってこと。

当時のお父さんやお母さんのある種の慰めとも諦めとも取れる言葉ですが、こっから七五三という風習も生まれた、って知ってました?

 

夜は、エレキコミックのお二人とZoomでラジオのリモート収録をご一緒。

夜中は、ほてほて自宅から渋谷まで歩いていき、少しだけ知り合いのバーに顔を出して、またほてほて歩いて帰宅。

 

11月20日(月)

会社で、インフルエンザの注射を打った。

 

 

11月23日(木)

未明26:00〜、BS12『BOOKSTAND.TV』が放送され、前メインMCである水道橋博士が久々の出演! 現メインMCのでか美ちゃんとパチリ。

 

 

 

博士、だんだんエンジンかかってきました。

 

 

公式サムネイルが、B&BがB&&になってるけど、まいっか!

 

11月24日(金)

TBSラジオで、「いのちをうつす」展を紹介。

このメインビジュアルを撮影したのは写真家の今井壽惠さん。1992年、メジロマックイーンを撮影したものですが、どうやったら日本でこんな写真が撮れるのか。

 

 

 

その後、出社したら、ケトルにこたつ席ができていた。働く気がせんよ。

 

 

そして、昼は渋谷のラジオで、森合正範さんとトーク。

 

 

「日本ボクシング界史上最高傑作」モンスター井上尚弥の強さを理解するために、破れた人たちにインタビューしたこと一冊は2023年ノンフィクションのトップランカーになる一冊。たぶん、何かの賞を獲ると思う。

 

 

11月28日(火)

ブライダル業界のDX化を推進する企業、株式会社TAIANの村田磨理子代表とラジオ日経『BIZ&TECH TERMINAL』の収録でご一緒。12月22日、29日と2週にわたってオンエアです。確かに、結婚式の準備ってメタメタ大変そうだよなー(やったことないけど)。
 

12月1日(金)

早起きしてTBSラジオで半蔵門ミュージアムの「二童子像」を紹介。

大日如来の化身と呼ばれている二童子を描いた平安時代の傑作。
 

 

パッと見、パンチパーマをかけた小学生は漫才やっているようにしかみえへんのやけど、僕だけかな。

 

12月6日(水)

新刊『アートとフェミニズムは誰のもの?』が話題の村上由鶴さんとBS12『BOOKSTAND.TV』でご一緒。
 

 

 

 

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あの六本木ヒルズに聳え立つ巨大なクモが、実は”母”の母性を象徴するアート作品だったって、誰か知ってました?
 

 

12月7日(木)

歌舞伎町のホストクラブAWAKEにて、12月8日、作家の鈴木涼美さん、Smappa!グループ会長の手塚マキさんと一緒に、最近話題のホストクラブについて語るトークイベントをやることに。俺が何を話せるというのか! というか、仕事なのかこれは。
 

12月8日(金)

TBSラジオ『金曜ボイスログ』で、「111年目の中原淳一展」を紹介。
 

 

ココ・シャネルと同時代を生きたスーパー・マルチクリエイター。日本には中原淳一がいた!

さらに彼の仕事で有名なのは、女優の浅丘ルリ子さんを見出したこと。1954年、中原が挿絵を描いていた小説が映画化されるっていうことで、これたぶん日本初だと思うけど日本中からヒロインを公開オーディションで募集。その審査員が中原淳一で、3000人をこす応募所の中から「彼女で間違いない!」と即断したのが、まだ浅丘ルリ子になる前の浅丘ルリ子。

その役名の名前が、ルリ子ってことで、そのまま浅丘ルリ子が芸名になっちゃった。中原淳一が、彼女の名付け親みたいなもんです。

昼は渋谷のラジオで、著書『死にかけた僕はまだ芸人を辞めていない』がビンビンくるナターシャさんと一緒。自由学園の高校2年生コンビも一緒に頑張ってくれたぞ! 

 

 

12月11日(月)

BS12『BOOKSTAND.TV』で、新刊『アートとフェミニズムは誰のもの?』が話題の著者、村上由鶴さんとトーク。

 

 

12月15日(金)

「ふたりの絆 石ノ森章太郎と赤塚不二夫」を紹介。豊島区のトキワ荘ミュージアムにもいってきたよ。
 

 

もうね、この頃の夢追い人たちの青春に浸ってしまって、なんともいえんセンチメンタルな気持ちになった。帰り、伝説の中華屋「松葉」でビールとチャーシュー麺を食べて帰宅。

昼は新刊『転職ばっかりうまくなる』の著者、ひらいめぐみさんと渋谷のラジオでご一緒。新しいラジオのリーダーズ、こと自由学園の高校2年生コンビと記念にパチり!

 

12月16日(土)

昨日ラジオで紹介したトキワ荘の余韻からまだ逃れられず、映画『トキワ荘の青春」を部屋で鑑賞。こんなに静かで美しい映画だったのか。
最後、テラさんがみんなと相撲をとるシーンなんて、泣くよ、これはもう。

 

 

12月18日(月)

午後、知り合いの絵の個展を見に行く。

その後、クリスマス前でカオスな歌舞伎町におもむき、ホストクラブAWAKEで作家の鈴木涼美さんとSmappa!グループ会長の手塚マキさんと『人はなぜ、ホストクラブに留まるのか』をテーマにトークイベント。
 

 

↑下北沢から無理やり歌舞伎町の地下に配達されたような、文系メガネの所在なさをおわかりいただけるだろうか。

トークイベント1.5時間、しかしその後打ち上げ4時間というヘビーな夜を過ごした後、未明にタクシー捕まえて帰宅。僕、ちゃんと帰れたのかな。

 

 

 

11月19日(日)

そんで帰宅して数時間仮眠した後に、ラジオ日経に出頭。

T技術で社会課題を解決する連続起業家、キャスレーホールディングス株式会社代表取締役社長の和雅さんとスタジオ収録done。
 

 

SDGsについて熱く語ってしまったが、昨夜からの温度差がありすぎるよ。

夜、本所吾妻橋まで電車でほてほて伺い、江戸のおもちゃ絵展を観に行く。
帰り渋い角打ち屋が駅近くにあったので、10分だけビールをクイッと飲んで帰宅。

 

12月20日(水)

エロと暴力とケレン味たっぷりの快作『無法の世界』の著者、樋口毅宏さんとBS12『BOOKSTAND.TV』でご一緒。

たぶん、樋口さんはブランキージェットシティを爆音で流しながら本作を執筆したと思う快作!

 

 

 

 

 

 

12月21日(木)

半年間をかけて行われた鈴木涼美『夜の読書室』も、最後はみんな下北沢の本屋B&Bに集合してリアル開催。
最後は、参加者のみなさまから鈴木涼美さんに本をプレゼンして無事、大団円を迎えました。
 

 

イベントも楽しかったけど、最後、みんなと打ち上げがてら行った下北沢の居酒屋も楽しかったな。師走のクライマックスになりそうだ。

 

12月22日(金)

今年ラストのTBSラジオ『金曜ボイスログ』に出演。
「見て楽し遊んで楽し 江戸のおもちゃ絵 Part2」を紹介してくる。

江戸時代の双六が展示されているんだけど、ゴールが極楽になっていて笑った。
今とは死生観が違うのだろう。

そして、昼は渋谷のラジオ。
個展で来日しているフランス在住の作家・村中誠さんと、村中さんの友人である御徒町凧さんとご一緒。
 

 

 

村中さんは僕が初めて絵を買った人であり、僕の肖像画をプレゼントしてくれた方。

 

 

そして、御徒町さんの奥様の本谷有希子さんとは番組でご一緒したことあるのだけど、御徒町さんとはほぼ初対面。
いつか二人の共作を観てみたい。

 

12月23日(金)

二日酔いのまま、エレキコミックのファンたちと大阪オフ会でいざミナミへ。

アメ村のつぼ八が会場だったのだけれど、やっぱり安定のつぼ八は裏切らない。
美味しいもん。最後、エレキコミックのお二人と一緒に記念にパチリ。
 

 

参加者の一人が自作ステッカーをプレゼントしてくれた。嬉しいよぉ!
RCサクセションのオマージュですね!
 
 

12月24日(日)

そして、大阪ミナミから東京・鶯谷に移動して、恒例のEGO-WRAPPIN『Midnight Dejavu』
 

なんて素敵なクリスマスイブなんだ。

 

12月26日(火)

今日は絶対朝から飲まないぞ! と心に決めて、ラジオ日経へ。
食文化研究家の畑中三応子さんとトーク。もうオンエアは2024年ですよ。
 

 

午後は、会社にこもって領収書の山と格闘。

その後、下北沢B&Bにいって本棚を眺めた後、部屋に帰宅。平和な一日だなー。

 

 

12月27日(水)

夜、エロメンの月野帯人さんとカメラマンの山本春花さんと一緒に忘年会。
焼き鳥のコースを食すけど、お酒飲むのは僕だけという有様。
 

 

気持ちよかったので、代々木から歩いて帰宅。

 

12月28日(木)

今日は四半期締め日ということで、怒涛の勢いでハンコを押していく。
管理部のみなさまを労いたいが、お声をかけることすら躊躇する緊張感で師走の夜は過ぎていく・・・管理部の皆様、本当にいつもありがとうございます(ここで呟いておきます)ということで、一応、仕事納め!

 

12月29日(金)

本当だったらTBSラジオの金曜日の朝だけど、今日は年末進行ということでお休み。
でも早起きして、目玉焼きを2個食べたあとジムにいき、昼は渋谷のラジオへ。

格闘技ライターの茂田浩司さんと2023年格闘業界総ざらい。
 

 

 

いやー、26日ののボクシング井上尚弥2回級制覇の興奮を渋谷のスタジオから生放送でお届け。2023年はめちゃくちゃボクシングに夢中になった一年だったなー。来年のボクシングも楽しみだ。

 

 

12月31日(日)

大晦日。にもかかわらず、本屋B&Bで年越しカウントダウンライブをやるというので、下北沢へ。
誰もいないよ、ボーナストラック。
 

 

と、思ったらこのあと24時にむけてドンドコ行き場を失った方々が来場してきて、最終的には満席に。
主催しておいてなんだが、みなさま、他にやることはないのだろうか・・・との思いを禁じえない。が、来てくれて嬉しいぞ涙! みんなで、さよなら2023、おはよう2024の乾杯!

そんで、イベント終了後は出演者の鈴木涼美さんと、あともうお友達たちなのか、それともただ紛れ込んでいただけななのか、よくわからない集団一段となって真夜中の下北沢を散歩。

結局、徒歩で明治神宮にて参拝して、帰宅したら朝になってた。
初日の出を、渋谷で酩酊しながらみちゃった。

2023年、ここ数年で一番おもしろい一年でした! また来年もよろしくお願いします!


(了)

 

原利彦
1975年香川県生まれ。1998年博報堂入社。営業職、媒体職を渡り歩き、出版社・ゲーム会社といったエンタテイメント業界を営業として担当。同時にさまざまな博報堂のコンテンツビジネスにも参画。2009年から博報堂ケトル参加。広告会社の営業をバックボーンとしたビジネス構築力と、メディアスキル、そして精神的タフさを武器に、企画から、ビジネスとしての着地までの責任を持ったコンテンツプロデュースが得意。
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