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連載 : 徒然、原カントくん

2026/03/27

徒然、原カントくん 2026. 01.01~02.28

原利彦

本コーナーは、博報堂ケトル取締役COOである原利彦が、本業である広告以外の、サブ活動をする際に名乗るアカウント名「原カントくん」の日々の活動記録です。

まずもって、ケトルCEOによる原の労務管理チェックの意味合いが強いと推察される本連載ですが、自分自身を省みる意味合いもこめて、徒然と綴らせていただきます。

1月5日(月)

2026年がやってまいりました!

今年、博報堂ケトルは創立20周年のアニバーサリーイヤー。

面白おかしく働いていきたいと思います。

さて、新年一発目のBS12『BOOKSTAND.TV』のゲストは直木賞作家の朝井リョウさん。

2025年を象徴する一冊と言ってもいい新刊「イン・ザ・メガ・チャーチ」を引っ提げてきてくださいましたが、久々にお会いしたところ、見事な金髪になっておられました。

 

詳しい内容は以下をご覧ください。

終了後、原宿のBS12スタジオから近くの、神宮前ハラカドのSTEAM STUDIOまで徒歩で移動し、某クライアントとお茶して帰宅。

 

1月9日(金)

本日は、博報堂ケトル恒例の新年お雑煮会。一応、仕事始めというやつなのだろう。

ケトル社員が前夜から仕込んでいたウサギ肉のお雑煮を食べつつ、今年のさらなる躍進を誓う。

お屠蘇とお雑煮を爆速で食べた後、すぐに隣のTBSラジオに移動して生放送に出演。

なぜか僕が「女袴」の成り立ちについて、意気揚々と語ってまいりました。

卒業式で今も見る、女袴スタイルを推し進めた代表人物が誰かというと、津田梅子。津田塾大学を作った人ですね。

そして、彼女よりは知名度は低いけど、今の実践女子学園をつくった下田歌子。この下田歌子、いつか朝ドラのモデルになる気がする。

この二人が「女子の卒業式といえば袴」のルーツと言える方々なのだ。

そして昼間は渋谷に移動して、渋谷のラジオの生放送に出演。

新年早々、無茶苦茶なスケジュールすぎる。

ゲストは昨年、TOKYO-FM「THE TRAD」で稲垣吾郎さんに一方的に紹介した、現役女子大生が焼肉屋を間借りして営む本屋「たい焼きが冷めるまで」店主の佐野あすみさん!

やっとあえましたよ、彼女と。

コンタクトに成功して記念にパチリ。

 

本屋の先輩としては、こんな心意気ある若者がいることに胸が熱くなる。

しかし革ジャンって、なんでこんなに寒くて重くて硬いのに、たまに無理してでも着たくなるのだろう。

 

1月14日(水)

はい!一昨年の「THE W」の王者、芸人のにぼしいわしとご一緒。

昨年、粗品さんのコメントで話題になった「THE W」ですが、そのとき、にぼしいわしのお二人は前年度ウィナーとして出演。

この放送は、その直前に収録したもので、「THE W」王者の背負うプレッシャーと業について語ってくださいました。

優勝してもこんなにしんどいのか!

 

詳しくは以下を御覧ください。

1月16日(金)

さて、TBSラジオで、SOMPO美術館で開催中の「モダンアートの街・新宿」をご紹介。

新宿とアーティストと言うと、今やカレーで有名な新宿中村屋ですよ。

中村屋の創始者の相馬夫妻が数多くの若手アーティストに生活の場と食事をあたえ、そして議論の場を与え、数多くのアーティストを輩出したのは有名な話。(ちなみに、その相馬夫妻の子孫が、現FC町田ゼルビア所属のサッカー選手・相馬勇紀、というのはあまり知られていない話)

昼は渋谷のラジオに移動して、文化人類学者の阿毛香絵さんとご一緒しました。そして、なぜか、彼女の大学時代の同級生として、作家の鈴木涼美さんも駆けつけ出演。

「大学時代の阿毛さんがいかに無茶苦茶なキャンパスライフを送っていたか」というエピソードを頼んでもないのに色とりどりに披露。ホントに友情出演なのか、この人は。

インターンとして番組に参加してくださっている現役高校2年生も、彼ら彼女なりにこの決して読みやすくはない一冊を読み解いて、感想を語ってくださったぞ!

1月17日(土)

渋谷の次は函館。

本屋大賞がらみで、某作家と打合せするために函館にやってきた。

なんだこの世界は。寒いを超えて痛い。

ぼんやり函館の夜景を眺めたい、なんて考えていたのだが街歩きなんてできるもんじゃないぞ、これ。

夜、勇気を出して作家さんとバーにいく途中の歩道で3回すっ転びました。なんで住民たちはあんなにスタスタ歩けているのか。

そして、この作家さんが誰なのかは、もし2026年の本屋大賞を彼が受賞したら公表します。

1月20日(火)

知り合いの編集者が、「原さんのコラムが『新文化』にのっていたよ」とご丁寧に写真を送ってくださった。

やっぱり新聞に原稿が載るのは、WEBに載るのとは違う喜びがあるよね。そして、まるっきり仕事の話をしていない。

 

1月22日(木)

ラッパーのアフロさんとも久々、番組で雑談。

昨年、落語家・立川吉笑さんの真打ち披露宴に招待いただき参加したところ、なぜかアフロさんが帝国ホテルの鳳凰の間に登場し、錚々たる立川流の真打ち達の前で友人代表としてラップかましていたことに度肝抜かれたことなどを楽屋で話す。

 

ちなみに、アフロさんがヒグチアイさんと始めたユニット、天々高々の初PVは、本屋B&Bがロケ地協力したのだ。

素敵なPVですよ!

1月23日(金)

朝もはよから、TBSラジオでロックフェラー財閥と浮世絵の関係性について語ってくる。

ロックフェラーといえば、アメリカの実業家一族で、世界有数というか宇宙レベルの金持ち一族ですよ。

 

実は案外知られていないですが、ロックフェラー家と日本美術は大きな縁があり、いまの世界的な浮世絵に大きな貢献をしたのが、ロックフェラー家という話。

 

アビー・アルドリッチ・ロックフェラーという女性がいて、この方、ジョン・ロックフェラー2世の奥様。このジョンロックフェラー2世は当時、世界最高のお金持ちで、ニューヨークの象徴『ロックフェラー・センター』をつくった人物。

 

この奥様がアートへの愛が深く、MoMAの創設者の1人が彼女で、まだ保守的でルネサンス万歳だったアメリカのアート界のなかで、いち早く、当時まだ『意味不明』とされていたピカソやマティスといった現代アートの価値を見抜いたひとでもあります。そして、日本の浮世絵を現代アートの観点で評価したのもこの人で、結果、アメリカの富裕層でも浮世絵ブームがまきおこった、というようなことを話してきたぞ!

夜は、元博報堂ケトルの皆川くんからお誘いいただき、かつてのケトルの同僚にして今やクライアント側にいっちゃった松本昌平さんと会食してきた。

 

松本昌平さんの魂が、エクトプラズムの如く吸い取られていっているのが気になる。

会食後、なんだか家まで歩いて帰れる気がしてきて徒歩で帰宅を試みるも、当たり前のように10分で途中で断念してタクシーへ。毎度なにがしたいんだおれは。

 

1月25日(日)

モーリー・ロバートソンさんの訃報を、知人からのDMで知る。

僕は、モーリーさんの連載編集担当だった。

連載後半のほうは、カフェやバーに呼び出されてそこで彼がババっと喋った内容を僕がテキストにまとめて、それをモーリーに提出。その後、モーリーさんが加筆修正して掲載する作業を1年くらいはやっていたように思うが、話のほとんどは表に出せないような話だった。そして、そっちのほうが面白かった。

最後にお逢いしたのは、昨年、彼が新刊のプロモーションで、自分がMCをやっているBS番組のゲストに来てくれたとき。

新刊のタイトルは「日本、ヤバい」。

このときも、相変わらずのモーリー節で、彼の発言の一部が局の自主規制で消されていることが以下の動画からもわかる。

モーリーさん、安らかに。

 

2月3日(火)

元日本テレビゼネラルプロデューサーの吉川圭三さんが新刊『人間・明石屋さんま』を引っ提げてラジオ日経に出てくれたぞ。

吉川さんはかつて、『恋のから騒ぎ』『世界まる見え!テレビ特捜部』の総合プロデューサーで、今にいたる「ひな壇」「世界の衝撃映像」をお茶の間に定着させた人。

そして、明石家さんまさんとの長年の親交は有名で、彼がみた「明石家さんま像」をあますことなく収めた一冊です。

吉川さんは業界内で”うっかりさん”としても有名でして、この放送でも話されてたけど、かつて宮迫さんが大変なときに「宮迫さんを励ます会」をこっそりさんまさんが企画。

関係者に隠密に招待状を発送したところ、吉川さんが招待状が届くやいなや意気揚々とSNSにアップし、その結果、翌朝スポーツ新聞に「励ます会」がすっぱ抜かれていた、というエピソードは改めて笑ったな−。

 

2月4日(水)

BS12「BOOKSTAND.TV」では、作家の辻堂ゆめさんとご一緒。

しかし、朝井リョウさんが出た直後に辻堂ゆめさんが出演って「この番組、出版業界で案外すごいことやってるんじゃないのか?」と改めて思った。

辻堂さんといえば、出版業界を揺るがした伝説ともいえる"辻堂ショック”が有名ですが、本人から詳しく知りたい方は、以下の動画からどうぞ!

2月6日(金)

TBSラジオで、「ぼくらの昭和切手展」@郵政博物館をご紹介。

実は今年2026年は、昭和が始まって100年目に該当する、ということで、昭和を記念する切手が一挙展示されている展示だ。

現在の切手コレクターのみならず、かつての切手少年たちもたまんない名切手たちが大集合。

まずは、このメインビジュアルでも紹介されている「見返り美人」。

昭和の切手コレクターの憧れとも言える逸品だが、実は、まだGHQ占領下の日本で江戸の町娘の絵を使用した切手を発行する、というかなり攻めた企画で、戦後日本で初めて「美術作品」をモチーフにした切手だそうな。

2月9日(月)

朝起きたら、道路一面の雪景色。

今年一番の大雪のなか、町田市民センターに向かう。

今日は芋煮ロック映画祭Vol.1のアフタートークに出演するのだ。
映画「どうすればよかったか?」の藤野監督と、サニーデイ・サービス曽我部恵一さんとご一緒。

 

曽我部さんのミニライブも、ステージ袖から特等席で観覧。外は寒いけど胸は熱くなる。

その後、出演者とスタッフだけで"振るまい芋煮”を食すという謎の打ち上げ。

そして最後に、みんなと記念にパチリ。

主催の國井さん、誘ってくれてありがとうございました!

イベント終わっても大雪。

「このまま帰る気になんねーぞ」ってことで、客としてきていた知人の1人と一緒に近くのバーに飛び込んだら、ガールズバーだかスナックだかよくわからないトワイライトゾーンで眩暈をしながらもなんとか帰宅に成功。

 

2月12日(木)

ラジオNIKKEI『BIZ&TECH TERMINAL』放送。

ゲストは、児島でジーンズをリサイクルして、世の中にひとつだけのジーンズを再構築し続けるジーンズ職人・山脇庸平さん。

俺も久々、自分だけの一本が欲しくなってきた!

 

2月13日(金)

TBSラジオでフランシスコ・デ・ゴヤを紹介してきた。

ゴヤといえば、たぶん彼のいちばん有名な作品が『我が子を食らうサトゥリヌス』でしょう。

(出典:Wikipedia commons)

 

歴史上いろんな人にトラウマを与えた狂気の一枚ですが、ゴヤの波乱万丈の人生を鑑みると、「我が子を食らう サトゥリヌス=国家・権力」、「食われる子供=未来・希望」とも解釈できるのが味わい深い。

18世紀の作品ですが、今にも通じるメッセージだ。

 

夜はBS12『BOOKSTAND.TV』最新回もオンエア。

テロや紛争地帯での平和構築に挑む永井陽右さん(アクセプト・インターナショナル代表)が登場しているんだが、この方のやってることが凄まじい。「この人、保険に入れれるのかな?」といらん心配をしてしまわんばかりの危険との隣合わせ。

どんだけすごいことやっているかは、以下の動画を観てください!

2月20日(金)

渋谷のラジオ『渋谷のほんだな』のゲストに、以前から懇意のガッポリ建設・小堀さんが来てくれた。

小堀さんとは、もともとワハハ本舗所属のコンビ芸人として知り合ったのだが、2020年4月19日(日)、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』の「52歳でクビになりました。~クズ芸人の生きる道~」で取り上げられるやいなや、たまたま日本全土が緊急事態宣言でステイホーム中ということもあり、驚異的な視聴率を記録。

SNS上で「#ガッポリ小堀 #クズ」がトレンド入りし、その後の続編企画も即座に決定。と、同時にワハハ本舗をクビ。

第2弾では、芸人でありながらネタをかかず、ギャラ飲みとギャンブルに明け暮れ、後輩からも金をたかる模様を清々しくオンエアした結果、日本全国から罵詈雑言の旋風を巻き起こし、これまた番組史上第2位のTver再生回数を記録。

そして昨年末の大晦日にオンエアされた『ザ・ノンフィクション 大晦日4時間スペシャル』では、メイン企画としてお茶の間に堂々、三度目の出演。

番組内において、相方から預かったお金をパチスロに使い込んだことを突如告白。呆れた相方がスタジオを途中退出し、前代未聞の「番組収録中にコンビの解散が決まる」という事件を成し遂げ、MCの吉岡里帆さんから真顔で「よくないと思います」と怒られたシーンは、2025芸能界における僕のハイライトだ。

そんな小堀さんの初ラジオ出演ということで、どうなっているのか心境の変化を問うたところ、まさに「本日モ反省ノ色ナシ」。

「ちゃんと相方さんにお金を返したんですか?」との質問に「これから返そうと思っていたところ」と即答。

さらに運が悪いことに、たまたま僕が講師として指導している自由学園の現役高校2年生がインターンとしてラジオ番組に出演するタイミングということで、どうなることやら。

小堀さんが「人生の先輩」として、なにか有意義なことを伝えられたのか?

詳しくは以下のアーカイブをお聴きください。

少なくとも、高校生たちに社会の多様性を感じ取っていただけたのではないか、と思いたい。

https://note.com/shiburadi/n/n43e8b18bdede

番組出演中、高校生2人が小堀さんの話を熱心にメモしていたので「メモは一切とらなくていい」と諌めておきました。

 

その後、すぐに三重県で行われている博報堂ケトルの研修合宿に合流。

社員総出で伊勢神宮に詣ったり、名古屋で講習を受けたり、いろんな時間を過ごしたはずなのに、なぜか名駅近くの「キャバレー花園」の写真しかスマホに残ってなかったのはなんでだ。

店内の写真は割愛。

2月24日(火)

元東洋経済オンライン編集長にして、いまはサンマーク出版の偉い方、武政秀明さんとラジオ日経のビジネス番組でご一緒。

今回は、新刊『22文字で、ふつうの「ちくわ」をトレンドにしてください』の著者として出演してくださいました!

武政さんと、昨年末「K-1 ジャパンシリーズ」初代プロデューサーの村上和彦氏のパーティーであったときに、口約束で話していたラジオ出演がちゃんと実現したのが偉い。

 

2月24日(火)

BS12『BOOKSTAND.TV』のゲストは、著書『その<男らしさ>はどこから来たの?広告で読み解く「できる男」の現在地』の著者である、小林美香さん。

 

SNSでは「広告ハンター」との異名を持つ彼女らしく、普段感じたことない緊張感のもとで収録スタート。

まったくもって歯切れが悪く、ぬるい反応しかできてない自分の体たらくはYouTube動画にてチェックください。

流石に無理があるだろ、番組スタッフ!

2月27日(金)

TBSラジオで、明治の洋画家・鹿子木孟郎を紹介してくる。

この方、フランスで勲章までもらっている人なのに、同時期の黒田清輝とか、藤田嗣治と比べて、不当に知名度が低いと思うので、その理由を自分なりに熱弁してきた。

ひとつには、彼が学んだスタイルが、当時流行遅れになってしまった、というのがあるんではないか、と。

というのも、これは彼が著作でも語っているのだが、日本にいるとき彼の教科書の最先端が、ヨーロッパの古典主義だったものの、1900年頃パリにわたると、すっかりマネとかルノワールなどの印象派が大流行しており、彼がそれまで王道と思っていたスタイルは時代遅れになっていた。

で、そこから新しい印象派に行く画家もいるんですが、彼はそこに向かわず、革新ではなく伝統を選んだ、と。

また自身も相当、頑固で意固地だったみたいで、有名な話として、彼は住友財閥のお金でパリに何回か行っているわけだが、当時の住友財閥の当主・住友友純に「ついでに、ヨーロッパの名画を見繕って買ってきてほしい」と言われたところ、「お言葉ですが、私の師匠のローランスの絵は別として、日本の後進の育成のためには、私がヨーロッパの名画を模写した絵で十分。そのかわり、そのお金を私の滞在費に回してほしい」と真顔で言った、というエピソードが残っている。これ、住友財閥の当主も空いた口が塞がらなかったんじゃないかな。

2月28日(土)

朝起きてテレビをつけると、イスラエル軍とアメリカ軍が、イランにミサイルを打ち込んだ衝撃の映像が。

先日、旅するYouTuber小林邦宏さんとやっているPodcastで、金井真紀さんの著書『テヘランのすてきな女』について語ったばかりだよ。

この本に出てくる、すてきな女性たちが、政治に巻き込まれず今も無事であり続けることを祈るよ。

 

(了)

 

 

原利彦
1975年香川県生まれ。1998年博報堂入社。営業職、媒体職を渡り歩き、出版社・ゲーム会社といったエンタテイメント業界を営業として担当。同時にさまざまな博報堂のコンテンツビジネスにも参画。2009年から博報堂ケトル参加。広告会社の営業をバックボーンとしたビジネス構築力と、メディアスキル、そして精神的タフさを武器に、企画から、ビジネスとしての着地までの責任を持ったコンテンツプロデュースが得意。
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