SHARE THIS PAGE

ようこそ
カテゴリ
会社情報
閉じる
連載 : プロデューサー道

2021/06/11

Kettle PRODUCERS 発足しました!

日野昌暢

博報堂ケトルのプロデューサーである、ローカルおじさんこと日野昌暢の日々を綴る連載「プロデューサー道」の第11回です。今日はニュースです!

博報堂ケトルのプロデューサーたちと、PRチームとともに、新ユニット「Kettle PRODUCERS(ケトルプロデューサーズ)」を6/9に発足しました。PRの思考をOSに持つプロデューサー集団。ロゴはケトルの山下隼太郎に作ってもらいました。僕は、もっとシュッとした感じをイメージしていましたが「遊び心があった方がええと思う!」と山下くんに言われ「そうね!」と思い、このようになりました。プロデューサーズのメンバーである川端亮平に見せたら「プロデューサーは間を繋ぐという役割がありますからね」と、ロゴの文字の間の埋まった様子をみてもっともらしいことを言ってて、そういう見方もいいね! と思いました。

 

山下くんにロゴのデザインをお願いした時の第一声は「名前長いすね。。」でしたが、ディーエヌエーベイスターズとか、オリックスバッファローズの方が長いし、福岡ダイエーホークスが福岡ソフトバンクホークスになった時の「長っ!」ってのも、不思議なもので慣れてしまいましたから、ケトルプロデューサーズもきっと慣れるでしょう!

博報堂ケトルのプロデューサーの特徴は”統合プロデューサー”だということです。本来、役割や領域が分かれていたるようなコトやヒトたちを統合してプロジェクトを前進させます。そもそもケトルの”統合クリエイティブディレクター”(統合CDと言います)と考える、奇妙奇天烈摩訶不思議奇想天外な企画には前例がないことも多いので、様々なことを統合しながら、しっかり形になるように並走をしていく人が役割でした。そんな「統合プロデューサー」が必要と、創業者の嶋浩一郎や木村健太郎が考えてケトルに実装したわけです。

ですが、博報堂ケトルも2006年の創業から15年が経ち、ケトルCDたちも手口ニュートラルな広告系の企画を自ら実現できる高い統合プロデュース力を持ち合わせています。プロデューサーがいなくてもケトラーはすごい企画を実現して行きます。その一方で、僕が、プロデューサーという肩書の名刺で、いろんな地域や広告以外の領域のプレイヤーのところに行くと、よくこう言われます。

「私たちの中には”プロデューサー”がいないんですよ」

これ、本当によく言われるんです。プロデューサーってどんな人のことを指しているのかなと思って。色々と聞いてみると、個々のプレイヤーはいるけどまとめる人がいないとか、お金のことまで考えてプロジェクトを動かせる人がいないとか、異なった領域に渡って知識や経験を持っていて、横串のフォーメーションが作れないとか。そういう広告領域ではない、事業やプロジェクトにおいて全体を俯瞰して見れる人がなかなかいなことを指しているようでした。広告の仕事で培われている、いろんな思惑や条件を整えながらプロジェクトを前に(Pro)導く(Duce)チカラ。これを、社会の中の、広告領域以外の「プロデュースが足りていない」と言われている場所で活かせるのは間違いなさそうです。

まちづくり界隈でいえば、高度経済成長期以降、サラリーマンが増えて街に関わる人が減ったり、東京への一極集中で地方に若者がいなくなったりで崩壊した地域コミュニティや街の機能を、現代にあったカタチへ再編する必要があったり、ビジネスでいえば、元々の事業領域を”越境”して、これまでの相手とは違う人たちとのコラボレーションが必要だったり。そこに”クリエイティブ”はあればそれはそれでいいけど、それ以前に本質的に必要な土台を作る”プロデュース”ができる人がなかなかいないという場所がたくさんありそうです。広告クリエイティブを前提としない場所にも、プロデュースは必要です。

ケトルプロデューサーズは、ケトルの手口ニュートラルな企画の実行のために培われたプロデュース力を社会に解放します。広告領域外でも大丈夫。「プロデュースが足りない」ところへ出向き、プロジェクトにかかわる多様な想いを紡いで、仲間を集め、共にVisionを作ります。ビジネスモデルを組み、社会実装を実現し、社会との合意形成を図ります。このプロセスに発生する ”間”を埋め、ワンストップにプロデュースします。必要だったら、クリエイティブスタッフをアサインももちろんできます。プロデュースの過程では、その施策は世の中にどう受け取られるのか!? というPRの思考をベースにしますので、その辺りが特徴になってきます。

ケトルキッチンでは、ケトルプロデューサーズの仕事もアップしてきますので、プロデューサーが必要な方は、ぜひお問い合わせください!

前列左からケトルプロデューサーズメンバーの川端亮平、日野昌暢、各和奈利。岩手県遠野市での合宿で、お世話になったNext Commons Lab. 遠野の皆さんと。

日野昌暢
1975年福岡県福岡市生まれ。2000年 九州芸術工科大学 芸術工学府 生活環境専攻修了。同年4月に博報堂入社。14年間の営業職を経て2014年よりケトルに加入。

「預かったご予算を着実な効果にしてお戻しする」という強い想いとともに、何が社会を良くするのか?を考えるデザイン発想で、事業企画や商品開発から、PR、プロモーション、マスメディアでの広告などまで、幅広い経験を活かした統合プロデュースを手がける。

また「本質的な地域活性」をマイテーマに、“外から目線”で地域資産を再編集し、地域のプレイヤーの“関わりしろ”を作りながら、事業、プロジェクト、プロダクトを共創し、開発して、情報発信を行っていくことを得意とする通称”ローカルおじさん”。

2020年には九州を取材テリトリーにしたローカル発Webメディア Qualities(クオリティーズ)を企画プロデュースし、創刊編集長。観光庁や文化庁の採択事業者へのコーチングなども多数行っている。

主な受賞歴に、2度のACC TOKYO CREATIVE AWARD グランプリ(2018,2022)、グッドデザイン賞BEST100(2022)、Spikes Asia ゴールド(2019)、カンヌライオンズ ブロンズ(2013,2019)、ADFEST ゴールド(2019)など。
  • SHARE THIS PAGE