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連載 : LOVE立体!

2020/07/09

ケトルキッチンのロゴを鋳物で作りたい!①

永井貴浩

立体が大好きな僕がいろんな立体にチャレンジする企画です。

僕はケトルキッチンのトータルデザインを担当させてもらっているアートディレクターです。今回、ケトルキッチンのロゴの7文字を鋳物で立体にすることにしました。

まさかケトルで鋳物を作れるとは。。。

今回このプロジェクトに協力依頼したのはベンダワオの福山さん。福山さんは衣装デザイナーさんなのですが、なんでもプロデュースしてくれる人でケトルのかなり初期からケトルの社員章からグッズまで協力いただいています。

図面検証

まず僕が平面でロゴの図面を作成して3DCGにおこしてもらいました。
その形状の検証で問題が!

福山「あれ?これ立たないですね!」

色々検証していくと鋳物にした時にこのままだど自立しない。という初歩的な問題に直面しました。

永井「このロゴは対談コンテンツや記念撮影に使いたいから持ち運べて、テーブルに置いたりもしたいからなぁ」

永井「皿の底の形状を平らにする?・・・なんかかっこ悪い」

永井「お椀みたいに足をつける?・・・・和風になっちゃう」

足を付けるとか台座を敷くなど検証を重ね台座を取り外し出来るアイデアにしました。

福山「台座に差し込み式ならデザインを崩さないでいけるかも!」

永井「ケだけ持ってもらう撮影の時は台座を外したらオシャレですね」

 

ホワイトボードにささっと構造を描いてみます。

まずはロゴが立たない問題は解決しました。

 

仕上げ処理の検討

今回は銅の鋳物で作成。メッキの処理を選べるので、会社にある鋳物は、、

船木「あ、あるよ」

持ってきたのはカンヌの偉大なライオン(笑)
ずっしりと重いライオンを見ながらメッキ処理の検討をしました。

 

永井「カンヌのライオンだと渋すぎるなぁ」

次はACC賞(日本の広告の賞です)のトロフィーみながら

永井「あんまりエイジング処理がない方がいいですね、ピカピカのクロームでもないマットなシルバーとかですかね〜」

船木「あ、あるよ」

持ってきたのは今度はやかん。ケトルプロデュースの[或]ブランドのやかん。

船木「これはしゅう酸アルマイト処理だね、、」

いきなり専門用言。船木は3年かけてこのやかんの制作に携わっていたからアルマイト処理には詳しい。アルマイト処理とは酸で細かい傷をつけながら皮膜を作り表面がキズつきにくくする加工技術。鍋やフライパンにも同様の処理がされています。

永井「いいてかりですね。イメージに近いです」

その後もケトルにらあるピカピカしたものを見ながら検討。
やかんの皮膜処理イメージで行くことに決定。
ここからまず3Dプリンターで立体化の工程に。

 

(つづく)

永井貴浩
1979年静岡生まれ。博報堂入社後、2019年ケトル参加。 グラフィックデザインを軸に、出来事をデザインできる企画が強み。 アートディレクターのアップデートを日々模索中。
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